表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
システムの執行者  作者: ここのあ
*序章*
9/11

***

 通常、彼女のように自身が発狂するかもしれない場所を希望する者は……いない。


 学院には誰もが在籍する。統治政府より命があり必ず所属することとなる。

初等部、中等部、高等部とありリーザロッテは高等部の三年生に所属している。


自立を推奨されている学院のため、アルバイトは許容されているが一部は勤務をしていることもある。


 人員が少なかったがゆえに希望が通ったリーザロッテは、唯一の執行者であり“最年少の執行者”だった。


「学院で何か?」


 リーザロッテは感情を込めないように問いかける。


 その学院にいるはずの数少ない友人らを思い浮かべ、不安に思う。


 少ないということは、守るべきものがハッキリしているということとイコールである。


 もし、ギルティが友人たちに襲いかかるなど、彼女たちに危険が降りかかりでもすれば、数少ない守る者すら守れなかった執行者して、一生かけても償いきれない……。


「最近、“罪”が多発しているのです。数日前、東の使徒団の一部が殺られたとの連絡が入りました」


 オルタナティアが柔らかい眼差しを、深刻そうに歪ませ、悲しそうに言葉を発した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ