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綺麗なアイスブルーが空に溶け込む、肩甲骨の下まで伸びたストレートヘア。
その青色から覗く、青白いといってもいい病的に色素の薄い肌。
黒の上着に白のブラウス、膝丈ほどの黒のプリーツスカートと、胸には青のリボンを決意のように結んでいる。
プリーツスカートからはすらりと痩せた腕や足がのぞいており、それらは適度に引き締まっており、鍛錬していることがわかる。
膝の3センチほど上にまでくる黒の靴下、足首ほどの茶色のブーツで保護しているようだ。
想像のつかないほど鋭い光を煌々と灯した深緑の瞳。
愛らしい顔に反して氷を思わせる表情。
そんな彼女は誰もが認めるほどの美人であり、ふと見えるあどけなさが、ある種の愛おしさを植え付ける。
惜しむべきは、見せる表情に18歳相当の幼さが、見えないところだろうか。
前を見据えた彼女の表情からは、柔らかさや優しさなどを感じることはできなかった。
閉じた門の前にて彼女は言う。
「リーザです。ただいま戻りました」