019 - バンダナの盗賊(3)
「じゃぁレイン、いつも通りサポートはよろしく!」
「任せてよ!」
良い所で相棒が来てくれたおかげで、しっかりと態勢を立て直す事が出来た。
が、それは相手にも言える事のようで……
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「なぁ、カーフ……」
「?」
「あ、あの突然現れた銀髪……
もしかして……」
突然現れたクロードに警戒したからか、柄にもなく真剣な表情で会話をするバン。
それに対し、その弟 カーフも、いつもより真剣な態度となる。
「うん、あれは相当の手慣れ――
「レインさんの彼氏か……」
「……」
予想とは反し、バンのあまりの不意打ちな発言に、思わず弟は言葉を失う。
さっきのやる気をどこへぶつければいいのか、一瞬でテンションがよく分からない方向へと向かってしまった。
「くっそぉ! だが、まぁ彼氏持ちならそれはそれで燃える!
盗賊の名誉にかけて、あの彼氏からレインさんを奪い取ってやる!!」
(……兄よ、もう勝手にして……)
いつまでもマイペースな兄を見て彼は思った、"もう兄のこの状態はどうにも出来ない"、と。
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遠くにいるせいで あのバンダナ盗賊達が何を言ってるか分からないけれど、明らかにバンの方だけはさっきよりやる気に満ち溢れているように見えた。
そう、バンの方"だけ"は……。
もう片方の青色の引いてる……というより、何だか呆れ気味……?
まぁおおかた、またさっきのような変な発言をした感じだろう。遠くにいるから何言ってるか分からないけれど、あれは絶対そうに違いない……。
「レイン、多分だけど 今の僕達と比べたら素早さは向こうの方が上だ。
だから……アイツらがあそこから消えた瞬間……」
「コールドバーンで僕達の周囲を爆発させて威嚇するよ」
「ん! 任せたよ!」
ああいう素早く動くやつらは予期せぬ物にぶつかった時……
「今だレイン!」
「冷気爆破!!」
早ければ早い分だけ、ぶつかったときのダメージが大きい!
「ぐはァァァァ!!!」
「いったァいッッ!!!」
相手が消えたその瞬間、魔力を込めて自分達の周りに冷気を集めて爆発させる。
やったね、命中!!
予想通り、こちらへ一直線に来ていたバンダナの盗賊達は返り討ちに合い、またも遠くへ吹っ飛んだ。
その隙を逃すまいと、クロードが追い打ちへと向かう。
「じゃ、今度こそ ちょっと眠ってもらうよっと!
メガ――
「まってもらおうかァ!!」
クロードが昏睡呪文を唱えようとしたその瞬間……
遠くから声が聞こえた。
声がする方を見てみると、そこには……
「ごめん、レインくん、クロードさん……
捕まっちゃった……はは……」
盗賊に捕らえられた香さんがいた……。




