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何でもする人は楽じゃナイ!  作者: 氷上 冷嗚
第01章:盗賊団
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018 - バンダナの盗賊(2)


「だから、何度も言う様だけど僕は男で……」


「そんなにも俺は嫌なんですか!

 そんな嘘ついてまで俺は好みじゃないと言うんですか!?」


「いや、だから本当に男なんだって!!!」


「じゃあ俺、男でもいいです!

 生えてようが生えていまいが、そんな些細な事 気にしませんから!!」


「いや僕が気にするから!!!!!」


 謎の告白をされてからというのも、あれからずっと この"バン"と名乗る赤バンダナの盗賊と言い争っている。

 挙句の果てには"男でもいい"と開き直ってきたのだが、人って来る所まで来ると ここまで歪むものなのだろうか……。

 いや、僕も僕でモテた事はないから なんとなくその気持ちは分からなくもないけれど、それにしても"男でもいい"というのは、ちょっと……。


「じゃあ、もういいです!

 俺の強さを見てもらって惚れさせますから!」


「いやまず性別的に無理だよ!?」


 そういうと、赤バンダナの男は目の前から消えた。

 いや、消えたというよりは目にも止まらぬスピードで移動しているようだった。


「フハハハハァ!!

 俺の姿、見切れますかレインさんンンッ!!」


 すると盗賊は物凄いスピードで僕の周りをぐるぐると周回し始める。

 少しだけ目で追ったのだけれど、このまま追い続けていたら次第に目が回りそうだ。

 でも見た感じ、ほぼ同じ所をぐるぐると周回しているようだった…… なら!


「冷気よ集え! アイスクル!」


 手を地面につけ、氷呪文で目の前に氷の柱を発生させる。


「おぶゥっ!!」


 ビンゴ!

 同じ所をぐるぐると周っていた盗賊は、狙った通り 進行方向に発生させた柱に激突した。

 これはいくら盗賊と言えと生身の人間、中々に痛い筈。

 ……しかし綺麗に顔面から激突したものだ、あんな()()()()な変な走り方するから……。


「や、やりますねェレインさんン……」


 鼻血を出しながら立ち上がる盗賊。

 いや僕は初級の氷呪文を応用して氷の柱を出しただけなんだけれども……。

 それにしても、あんな見事にぶち当たったのに笑いながら立ち上がってくるなんて、どれだけ凄い忍耐力だろうか……敵ながら見事。

 タフな的に関心していると、どこかから声が聞こえてきた。


『バン兄さんンゥ~!

 何やってるのさ! 鼻血なんか出して』


 すると目の前に、青いバンダナをした男が現れる。

 "兄さん"という事はこの赤バンダナの……バンという男の弟か何かだろうか?


「カーフ! 良い所に!」


「もう、鼻血なんか出して情けない。

 そこの女にやられたの?」


「いや、実はそこの女は実は男で……

 そんでもって、俺の女になる男だァ!!」


「……ん? 女だけど男で、女になる?

 ごめん、バン。意味分からないんだけど、どういう事?」


 いや本当に意味が分からない。

 説明が下手とかそういう部分じゃない、根本的な所で意味が分からない。


「まとめると、あいつは男だ!

 でも直ぐに俺の女にして、最終的に女の子にするって事だ!!!」


 そんな意味不明な事を大声で宣言する赤バンダナ。

 あまりにも変な話を聞き、思わず苦笑いをしている青バンダナ。

 引いてる、引いてるよ。明らかに距離置いてるよ弟さん。


「えーっと……バンってそういう趣味だったの?」


「違う! そういう趣味なわけないだろ!!

 俺はただ、生まれて初めて一目惚れというのをしたんだ!

 あの可愛い見た目!

 特徴的な左右に跳ねてる癖っ毛!

 そして明るい髪色に不釣り合いなグレーの大きいリボン!

 あの肩が露出したセクシーな服装!

 スタイルの良い細身な体に

「分かった。長くなりそうだから続きは後で聞くよ。

 ……じゃあ、何? あの水色髪の男女(おとこおんな)は生け捕りにしろってこと?」


「取り敢えずそういう事でヨロシクゥ!!」


 意味の分からない会話をしていたと思ったら、突然こっちに向かってくるバンダナの男達。

 あのスピードじゃ、今から呪文を唱えても間に合わない。

 "やられる!"そう思った瞬間――


「ぐはァ!?」

「ぎゃンッ!!」


 突然、盗賊の男達が遠くへ吹っ飛んだ。

 そして目の前に見慣れた人物が現れる。


「今回も間に合ったァ! 無事か、レイン!」


「クロード!」


 やっぱり、どんな状態でも相棒が来てくれると安心する。

 そろそろ真面目に戦闘開始……かな!


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