表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/24

第十九話 前の学校の制服

今回は、パンチラネタの話になります。




 夏も真っ盛りの、とある夜の事。




 「(コンコンコン)」


 「(そう)ちゃん、良い?」


 「良かよ〜」




 いつもの様に、部屋でノンビリしていたら。

イキナリ(ゆう)ちゃんがやって来て、ドアをノックをする。


 悠ちゃんは夜になると、良く僕の部屋に来るので。

最近では、それが普通の事になっていた。




 「(カチャ)」


 「じゃ〜ん!」




 ドアが開くと同時に、彼女が擬音を口にしながら部屋に入り。




 「えっ?」




 僕は、部屋に入った悠ちゃんの姿を見て驚いた。




 「どぎゃんしたと〔どうしたの〕、そん〔その〕格好は・・・」


 「えへへへ〜♪」




 彼女は、ブレザータイプの制服を着ているが。

着ているその制服は、僕の学校どころかこの近辺の学校の物では無かった。


 悠ちゃんの着ている制服は、白い半袖カッターシャツと赤いリボンタイに。

それから、濃紺のプリーツスカートと、足元の白のワンポイントが入ったハイソックスと言う姿であり。

多分、夏服の方を着てきたのだろう。


 特に眼を引くのは、そのスカートの長さが、膝上どころか股下十数cmくらいの短さで。

膝下が多く、膝上でも数cm程度が当たり前のこの辺りでは、考えられない長さだ。


 (ちな)みに、僕の学校の場合は後者の方になる。


 スカート丈の短い、その制服を彼女が着ると。

当然、彼女の白くて引き締まった脚が丸見えになって、目を引いてしまう。


 だから向こうの制服を着た、悠ちゃんを見た僕は。

まるで、雑誌のグラビア写真でも見ている様に思えて、仕方がなかった。




 「これね、前の学校の制服なんだ〜」


 「へえ・・・」




 僕の疑問を悠ちゃんが解説してくれた。


 ああ、なるほど、向こうの学校の制服なのか。

だったら、こちらでは考えられないスカート丈なのは納得する。




 「コッチの学校で、もし制服を用意するのが、間に合わなかったらと思って。

 念の為に、一応、持ってきたんだけど、大丈夫だった」


 「ああっ、それで持ってきたとね〔んだね〕」


 「うん、でね、服の整理していたら、これがあったから。

 颯ちゃんに見せようと思って」


 「そっ〔それ〕で着たと〔の〕?」


 「うん、でも、この制服も結局、少ししか着なかったんだよね・・・」




 そう言うと彼女が、急に物憂(ものう)げな表情になる。


 恐らく、向こうでの事を思い出していたのだろう。

余り良くない思い出を・・・。



 「・・・あっ。

 ねえ、どお颯ちゃん、この制服?」


 「(くるり)」


 「あっ・・・!」




 そんな悠ちゃんを、僕が心配そうな目で見ているのが分かったのだろう。

急に、彼女が口調を変えて、いきなりターンをし出す。


 しかし、その場で急にターンしたので。

勢い余って、その短いスカートが予想以上に(めく)れ上がる。



 ”白いなあ・・・”



 全く、予期しない事が起こった所為(せい)か。

逆に僕は目の前の物を見て、そんな呑気(のんき)な事を思ってしまった。




 「(バサッ!)」


 「ううーーっ・・・」




 予想以上にスカートが捲れた事に、ようやく気付いた悠ちゃんが。

慌てて前を抑えながら、涙目で僕を(にら)む。




 「・・・颯ちゃん、見た?」


 「(ブルブルブル)」


 「うそ、見たでしょ?」


 「(ブルブルブル)」




 涙目で僕を追求する、悠ちゃんだが。

僕は、必死で首を横に振る。




 「み、見とらん〔見てない〕よ、白か〔白い〕(もん)とか!」


 「ほら! やっぱり見てるじゃないの!」




 必死で、否定しようとしたが。

僕は口を滑らせ、墓穴(ぼけつ)を掘ってしまう。




 「もお〜、恥ずかし〜い!」


 「(バタン!)」


 「・・・あっ」




 恥ずかしさの余り、彼女がドアを音をさせて出ていくと。

残された僕は、間抜けな声を出した。




 「明日、会った時、なんて言おうかな・・・」




 あの様子だと、多分明日、会ってもマトモな会話にならないだろう。


 余り様子が変だと、母さんから余計な追求をされるし。

そうなると、色んな意味で厄介(やっかい)だ。


 悠ちゃんが去った後のドアを眺めながら。

僕は、明日、どうやって謝ろうかと悩んでいたのであった。



前にも書きましたが。

去年、親戚の葬式で会った東京の方に住む、親戚の高校生になる女の子を見て驚いた一つが。

着ている制服のスカート丈の短さでした(笑)。


いや、特に田舎の方は校則が厳しいみたいで、制服のスカート丈が膝下は当たり前であり。

あっても、膝上数cmが良い所です。


だからこそ、その()が着ている、制服のスカート丈の短さが衝撃的で。

特にそれが、垢抜(あかぬ)けた雰囲気を持っている()が着ていたから。

まるで、雑誌のグラビア写真でも見ている様な感じでした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品同様、TS娘と少年との恋物語の作品です。
・こんな僕でもいいの?
また、これらの作品も熊本を、舞台にした作品です。
・変わらない仲と変わった思い
・熊本のお姉ちゃん

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ