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MY song

激情。

作者: caem



 舌を噛みきり


 尚も流れ落ちる血潮は華々しく


 鮮烈に床を満たしていった


 果たして


 こうすることで


 記憶に残らせることが出来るのか?


 愛していたというのは間違いない


 恋していたというのは間違いない


 私を知らない彼


 私を知らない彼女


 少しでも気付いて欲しかった


 その気持ちに偽りは無い


 あまりの激痛は


 我慢するには絶え間無く


 ただ慟哭だけが滲みわたる


 五月の頃は


 薔薇のように


 深紅に満ちた想いが


 ささくれだった刺のように







 滴りつつある水滴よ


 大地に解けて 逝け


 遥か彼方の 海へと流れ


 やがて雲となり 大気と溶け込め




 さんざめく悠久に


 私は想いを馳せる





 カモメは何も 語らない ── ……

 

 ただ


 さざ波だけが心を揺さぶっていった。



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― 新着の感想 ―
[良い点] まさに激情、ですね 血の赤が恋の炎の激しさを反映してギラギラしてるみたいな [一言]  滴りつつある水滴よ  大地に解けて 逝け 前半の激しさと対照的な静かに流れる涙(?)、 海にカ…
2018/05/09 08:17 退会済み
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