日常と飛躍のストップアンドゴー(凶悪なカウンター潰し)
身を包む暑さは
濃密な闇を伴って
虫の音を響かせている
生まれながらの香木のように
霧散する香りを振りまいて
月の面を進むあなたへ
わたしの声は真空に遮られている
関わりを断ち切れない
無機質な人との繋がり
最も暗い夜明け前の闇に
わたしのいのちを炎とせよ
ありふれた蛍光灯たちの
数限りなく鋭い点滅で
支えられている営利活動だ
ただ一点の光となって届け
月の面へと
深遠の暗闇に満ちた空間を越えて
眠れないのではなく眠りたくない
目を閉じても閉じても見えている
いつかの、または昨日の小さな後悔
見下ろしながら見上げている
オーロラの帳の端から端までの
遥かな名を持つ龍の背に乗って
お読み頂いてありがとうございます。
題は、わたしの好きなアニメの改良型必殺技から。