ギルド登録
なかなか進まないもんですな。
門を抜け大通りを進むと、左右にはいろいろな出店が並び活気があふれてるのがよく分かる。
「ねっ凄いでしょ!どこの出店も美味しかったりいいものが安かったりして最高なんだから!」
「ああ・・こんなに沢山集まってるとは思わなかった」
クレアは街に興味津々の俺に自慢げに話しかけてくるが、気付いてないっぽいな・・
先程からクレアは俺と話してばかりでカインをいないものとして扱いかけてるのだ。おかげでさっきから嫉妬の色が混じった視線をカインから感じる。
まぁ自分の幼なじみが怪我してる自分を放置して初対面の男ばかり気にしてたらそうなるわな!カインはクレアに惚れてるみたいだし。
俺からしたら当たり前の事なんだがな。なんたってその為に[異性魅了]を作ったんだし(笑)しかもLevel10 こいつは少しの好意を何倍にも高めてくれる効果があるから、デカ熊から助けてくれた俺が気になって仕方ないんだろう。
「あっギルドが見えたよ! あれあれ!」
クレアが指差した方を見ると剣と盾が交差した看板に冒険者ギルドクーデリア支部と書かれている。
「あれか・・?よっしゃ! さっさといこうぜ。」
ギルドの扉を開けて中に入るとかなりの視線が集まってきたが、クレアとカインに気付くと殆どのものは自分たちの会話に戻っていった。
「ただいま!フィーリア!」
「お帰りなさい。クレアさん、カインさん。依頼の方はどうでしたか?」
「依頼はなんとかなったんだげどビッグベアーに襲われてカインが負傷したわ。」
「ビッグベアー!?Dランクの魔獣じゃないですか!よく2人とも無事でしたね!」
「いやぁ〜実際は2人とも危なかったんだけどここにいるソウヤが助けてくれて・・カインの応急処置もやってくれたんだよ!」
クレアが説明しながら俺を紹介してくれる。
「ソウヤだ。宜しく頼むな。」
「はい!私はギルドクーデリア支部の受付を担当しているフィリアといいます。」
おっ流石ギルドの受付だな可愛いわ・・
栗色の髪をポニーテールにしてまとめてる小顔の可愛い系。
この子もハーレムに入れるかな?ニヤッ!!
「フィリア、取り敢えず依頼の達成確認とソウヤのギルド登録頼んでいいかしら。」
「もちろんです。証明部位のラピッドウルフの牙が10・・確認しました。こちらが今回の報酬の銀貨二枚になります。毛皮等の買い取りはどうなさいますか?」
「それもお願いね。」
へぇ依頼以外に獲物から毛皮とかはいでもって帰ればやっぱ売れるんだな。
「毛皮が一枚銅貨20枚ですので五枚で銀貨一枚、報酬とあわせて銀貨三枚になります。お確かめください。」
「はい。確かに確認したわ。じゃあソウヤの登録の方もお願いね。」
「それではこちらに名前と年齢、得意な武器、魔法が使えるならご自分の属性をお書き下さい。」
「全部きっちり書かないといけないのか?」
全属性とか書いたら国から指名手配されそだな・・
「いえ、書きたくなければ武器、魔法の部分はかまいません。ただパーティーを集められたいのであれば書いておいた方がいいですね。」
「了解。名前ソウヤ 年齢が18歳、得意武器は剣、魔法は空間、回復、っとこれでいいかな?」
「えっ!? 空間と回復の2属性・・レアのダブルだなんて!!」
なんか貴重な生物をみるよな目で見られてるし・・ ダブルってそんな凄いのか?
「なんかまずいことあったか?」
「いえいえ!?レア属性のダブルなんてみたことがなかったので慌ててしまって・・スミマセン。」
赤くなってるフィリア可愛いな(笑)
「いや、いいよ別に。」
「ありがとうございます。それでは、最後にこちらの水晶に触れて下さい。」
さっきのやつと同じかな?まぁいいやさっさとしよう。
ピカッ!!
えっ?なんか水晶からカードでてきたぞ!?
「そちらが、ソウヤさんのギルドカードになりますので無くさないようにして下さいね。紛失された場合には銀貨五枚で再発行になりますから。
それとこれは注意事項ですが、まずギルドに不利益をもたらす事をしない。次にギルド登録者同士の争いや揉め事には基本的にギルドは不干渉になります。
それらを覚えていただけたら今現在ソウヤさんのランクがFですので最高ランクのSSSランク目指して頑張って下さい。今のところ最高ランクはおらず王都にいらっしゃる召喚された勇者様を含めた数人のSSランカーがこの世界での最高クラスになってますからね。」
あぁあのじいさんがすかんって言ってた俺と同郷の奴か・・
まぁ今は登録出来たし、デカ熊売って金作って宿が先だな。