これからの方針
お久し振りです。まだ忙しい日々が続いてはいますが頑張ってみます。
領主邸で取り敢えずの目的を達成した俺達はギルドに向かい歩く。
先程まで領主の子息達をつれて歩いていたせいか此方に視線が集まってうっとうしいことこの上ない。
「取り敢えず領主を殺ったからには面倒事に巻き込まれるのは間違いなさそうだな・・・」
「そんなの当たり前だよ・・ていうかソウヤ分かっててやったくせに。」
クレアはジト目で此方を見上げてくるがここはスルーが俺クオリティ。
「まぁさっさと次の街に移動しちまうのがベストだろう。ここから近い街ならどこがあるんだ?」
「ここから近いって程でもないけど馬車で一週間くらいの距離に王都ダーザイムがあるからそこを目指したらいいんじゃない?」
王都な・・・って事はもしかしなくても同郷の奴に会いそうだな。
「そのダーザイムに噂の勇者ってのはいるんだろ?」
「そのはずだけど・・・ソウヤ?もしかしなくても喧嘩売るつもり?」
「当たり前だろ?なんか聞くところによるとムカつく奴みたいだしな。」
まぁ神情報という神の私情っぽいけど。
「あのねぇ・・!勇者様はギルドランクでSSランクなんだよ!いくらソウヤが強くても危ないよ!」
「心配すんなって!っとついたみたいだぜ。」
ギルドに入ると周りから視線が一気に集まるが俺が登録時にクソ共を半殺しにしたのをみていた奴もいるのか眼をそらしたり顔を伏せたりする奴がかなりいる。
「取り敢えず王都へ行く依頼かなんかないか調べないとな。」
「それならフィリアに頼むのが一番だし話してみようよ」
確かにギルドの職員に依頼がないか確認してもらった方が早くすみそうだ。
幾つかある受付を見渡すとフィリアを見付けたので其方に向かう。
「よっ!フィリア!」
「こんにちはソウヤさん、クレアさん。どうなさいましたか?依頼で分からないことでも?」
「ワイルドボアの討伐なら終わったよ。死骸は前みたいに亜空間にいれてるから。」
「相変わらず出鱈目ですね・・まぁそれでしたら前回と同じところでお願いします。」
場所を物置みたいな部屋に移すと亜空間からワイルドボアを取り出す。
「間違いなくワイルドボアですね。それではこちらは全て買い取りでかまいませんか?」
「ああ。それで頼むわ。」
ワイルドボアをその場に置いて受付で待つようフィリアに言われたので受付にてまつ。
「お待たせしました。全て買い取りとの事でしたので牙が二本に毛皮、肉で金貨二枚、報酬金が銀貨三枚になります。ご確認下さい。」
「ありがとさん。んでフィリアちょっと悪いんだけど王都へ行く依頼かなんかない?今日はもう遅いし明日以降にしてほしいんだけど。」
「王都へ行く依頼ですか?商隊とかの護衛で構わないのであれば丁度明日出発のものがありますけど。」
「それで構わないよな?クレア。」
「うん。ただ明日の午前中に旅支度をしないとね。今からじゃ無理だし・・」
「そういうわけだから頼むよフィリア。」
「承りました。本来Cランクの依頼なので止めるべきなんですがソウヤさんなら大丈夫でしょうし・・まぁ気を付けて下さいね。」
そう言って微笑むフィリアは可愛いしハーレム入りして欲しかったが・・
まぁまたこの街に来た時でも遅くはないだろ。
「んじゃ王都への依頼も決まった事だし宿に戻ろうぜクレア。」
「そうね。今日はゆっくり休みましょ。」
「待ってくれ!!」
ギルドを後にしようとした俺達を止めたのはクレアの幼なじみカインだった。




