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クソ貴族2

ちょっと短いです。

「ひっひたい!・・わたくかおがぁ!・・」



「うるさい。お前らに発言権はない・・・。

それとカスに衣服は必要ないだろう。」



おもむろにセリルに近付くと衣服に手をかけ力まかせに引っ張る。



ビリィ!ビリビリッ!



「ひっいいゃぁぁ!!」


「きっ貴様!やめないか!」


手を止めて声の方へ向くとようやく動きだした護衛騎士。

あぁ、震えて剣もろくにもててないじゃん。



「邪魔。」



ヒュンッ!!ズパッ!!



「あっあが・・・」



ボトッ!



護衛騎士が鬱陶しかったのでショートソードを高速で抜刀!首を叩き斬ってやった。



「さて、これでお前らを護る者は1人としていないわけだ。良かったな。」



「ごっごんな真似を・・ずれば・・おどうざまが・・」



「だまれ雌豚。お前らは豚のように地を這いつくばらせて領主の前につれていってやる。そこで大勢のお前らのいう平民達の前で公開処刑だ・・分かったか?」


痛みで気絶したリオルの方にも手を伸ばして衣服をひきちぎると、その金髪を掴み引きずって街道へと歩きだした。



「そっソウヤ・・ちょっとやりすぎじゃない?」



「ん?クレア、この国では盗賊は殺しては駄目なのか?」



「確かに盗賊は生死不問だけど・・この人達領主様のお子様なんだよね?」



「そんな事は関係ないさ。というか領主の子供なら尚更自分達が作った規則を守らねば駄目だろう?自分達を襲う盗賊は殺してよくて自分が盗賊行為をするのはありなんて規則はありはしないさ。」



「そっそんだぁ・・」



セリルが顔を涙と血でぐちゃぐちゃにしながらみてくるが無視。



「そういわれてみたらそうかも・・・」



「だろう?こいつらは何もしていない俺達に素材をよこせと強要し、断れば投獄クレアを慰み者にするとまでいったんだ。更には護衛騎士は剣に手をかけ此方を斬ろうとしていた。これが盗賊行為でなければなんなんだ。」



「そうだね。領主様の子供だからってやっちゃいけないことだもんね。」



「そういう事だ。俺はこいつを引きずってくからそこの女の手を縛って連れてきてくれ。」



「うん。わかった。」



クレアがセリルの手を縛り立たせたのでもう行動できると判断し、街道へと歩きだした。


引きずっているリオルが若干邪魔くさかったが我慢して歩いていくと前方に街の関所が見えてきた。



「おう。お前ら帰ったのか?ってその2人は!?領主様のお子様じゃないか!何をやっている!?」



ものすごい剣幕で怒鳴るマイクのおっさん。



「あぁ、こいつらが俺達に対して盗賊行為をしてきたからぶちのめしたんだが問題あったか?」



「問題ないわけないだ・・ 盗賊行為??」



「俺達の狩った魔獣の素材をよこせと言ってきたから断ったんだ。そしたらこいつら俺達を投獄するやらクレアを慰み者にするやらいいだして挙げ句のはてに護衛騎士が剣に手をかけたからな。これが盗賊行為じゃなければなんなんだ?」



「たっ確かにそれが本当なら盗賊行為を行ったお二人が悪い・・・分かった。お二人の身柄は此方で預かって領主様に判断して頂く事にする。ただし審議の水晶でお前らの言ってる事が本当か確認させてもらうぞ?」



「ああ、それはかまわないよ。ただし身柄はやれない・・・こいつらは領主の目の前に連れていった上で公開処刑だ。」



「なっ!!なぜだっ!?そこまで痛めつけたならいいだろう!?」



「こういう権力やらなんやらで威張りちらす馬鹿どもは手心を加えたら必ずなにかやってくるからな・・・俺達の今後の安全の為には見逃せないのさ。」



俺の言っている事に心当たりがあったのかマイクのおっさんは苦虫を噛み潰したような顔をしている。



「取り敢えずこいつらは領主の前に引きずってくからな。」



「・・・分かった。」



審議の水晶に手をかざし言っている事が本当だと証明した俺達はカスを引きずって街へと入っていった。

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