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クソ貴族

倒したワイルドボアの死骸を亜空間にいれ、クレアと相談した結果ギルドへと帰ることになった。



「ワイルドを倒した時の血でどれだけ魔獣がくるか分からないもの。早めに行きましょ。」



「でて来るんなら全部倒せばいいじゃねぇか。」



「あのねぇ・・ソウヤ1人ならそれでも平気かもしれないけど私もいるんだからね。無茶いわないでよ。」


クレアの小言を聞きながら森の出口を目指す。 あともう少しで街道というところで出口付近になにかの気配を感じる・・・



「クレアなんかいるぞ?数は3だな・・・」



「魔獣かしら?ソウヤ分からないの?」



「動きからして人間だと思うんだが、なんかまったく動いてねぇんだよ。森に入るでもなく街道に向かうでもなくな。」



森に依頼にきた人間ならすぐに森にはいるだろうし、帰りなら留まる理由はないだろう?



「それはおかしいわね・・もしかしたら怪我を誰かがしてるのかもしれないわ。一応行ってみましょ。」



確認してみることになったので周りを警戒しながら3つの気配がする場所に近付いていった。



「あれは・・人だな・・しかもなんか偉そげだぞ・・」



俺達の視界に入ったのは身なりがよく両腕を組み此方を睨んでいる金髪のそこそこ顔がいい同い年くらいの男と、同じく身なりがいい金髪でどことなく男に似ている縦ロールの少女、最後に2人の護衛らしき騎士だった。



「遅いぞ平民が!!」



「そうですわ!私達を待たせるなどいったいどれ程の無礼と思ってるのかしら!!」



「はっ??」



こいつらはいったいなにを言ってるんだ?見たところ知り合いでもないし待ち合わせなどしていないのだが。



「遅いとはどういう事だ?俺達はあんたらとは今が初対面だしなにがいいたいのかわからんのだが。」



「まったく!これだから平民は駄目なのだ!!初対面なのは当たり前だ我々はお前達になど興味はないのだからな!」



「なんかよくわからんが、俺達になんか用か?」



「単刀直入に申しますわ!ワイルドボアの牙をよこしなさい!!」



「なんで?」



こいつら馬鹿なのか?いきなり現れてワイルドボアの牙よこせとか頭いってるだろ。



「父上よりの命でワイルドボアの牙が必要なのだ!ギルドで聞いたところ貴様らがワイルドボアの討伐依頼を受けたのであろう?このリオル フォン クーデリアが有効活用してやるからさっさと渡すといい!!」



「却下。論外。お前らに渡す理由も必要性もない。」


「わたくし達領主の子息子女になんて口のききかたですの!わたくしはセリル フォン クーデリアですのよ!分かってますの!?」


ていうかこいつら領主の子供だったのか。こんな盗賊みたいな真似もありなんざ貴族って思ったとうり最悪なんだな。



「いや、知らないし興味もないな。そんな下らない理由で俺達をまってたなら意味なかったな。素材がほしけりゃ自分で採りにいけよ。じゃあな。」



こんなんにいつまでも関わってられるか。クレアを促して3人の横を通りぬけ街道へ向かう。



「またんか!貴様ら我らを侮辱したうえ、素材も渡さず行くつもりか!!貴様らを捕らえ牢獄に入れる事もたやすいのだぞ!?」



「お兄様、男の方は散々痛めつけた後牢獄につないで女は使用人などの慰み者にしたあと牢獄行きではいかがでしょう?」



「そうだな、いや女はなかなかに見目麗しいようだからな。俺が散々弄んだ後でそうしよう。」



「・・なんだと?」



今こいつらなんて言った・・・

俺の女を弄んだ後に慰み者にするだと???

ゆっくりと領主の子供達の方へ振り返る。



「それでかまわんな・・?」


ブァ!!!



圧倒的な殺気が大気を揺らしあらゆるものにふりかかる。



「「ひっ!!?」」



圧倒的な殺気にあてられた領主の子供達は膝を震わせ後ずさる。護衛の騎士は後ずさる事はないものの現状が理解できないのか此方を恐怖の眼でみてくるだけだ。



「遺言はそれでかまわんなと聞いている?答えろ・・」



リオルとかいう奴の方に殺気を叩きつけながら訪ねる。



「おっお前、我々に危害を加えたら指名手配の上に最後には死刑だぞ!いいのか?今なら許してやるから素材と女を置いていけ!」



「そうか・・・」



こんな奴らは地獄すら生ぬるいな・・・

領主の息子をその両目で見据えるとゆっくりと近付いていき左肩を掴む。



ギュゥ!!!バキバキッ!


「ギャアァ!!かっ肩がぁ!!いっ痛いぃ!あぁアアア!?」



今の俺の腕力は化け物クラスだ。普通の人間の骨なんざ豆腐みたいなもんだ。



「うるさいぞ?取り敢えずさっさ殺してやるから黙ってろ。」



リオルの頭を掴むと地面にグリグリと押し付ける。


「やっやめなさい!!お兄様から離れなさい!」



おもむろにリオルから手を離すとセリルに向かって拳を振るう。



ビュッ!!メキャッ!!


「ぷぎゃっ!?」



セリルの顔面に見事に当たった拳は、彼女の鼻を砕き前歯も何本か逝ったようだ。

さて、こいつらどうしてくれようか・・?

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