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ワイルドボア狩り

1日1話を目標にしてます。

街の関所を抜けワイルドボアが生息するらしいシャレンの森と呼ばれる場所を目指す。



「しかし、シャレンの森ってどこだ?遠いのか?」



「ソウヤ・・・分かってなかったの?シャレンの森はソウヤがビックベアーを倒して私達と出会ったところだよ!」



クレアは半眼で呆れてものも言えないといった感じだ。



「それじゃあ、またデカ熊がでたりする事もあるって事だよな。なら結構危険な依頼なんじゃないか?」



「そうね・・その可能性は高いものだと思うし、危険性も高いかな。

ただそういった理由からパーティーでの依頼の受注を推奨されているからそこまで死者が多いといったことはないけど。」



「なるほどな・・まぁワイルドボアってのがデカ熊より弱いのなら気にする必要もないな。」



「そんな事を平然と言える人はそうはいないわよ・・その事分かってる?」



じと目で見上げてくるクレア。可愛いけどなんか呆れられてるし。

話しているうちに森の入り口についたのでクレアが歩きやすいよう道を作りながら前を行く。




「いんや。俺ここらの奴らがどの程度やれる奴か知らねぇしな。ギルドで絡んできた奴らからして弱いのばっかの印象あるけど。」



「あの2人はCランクの冒険者だよ!少なくとも一人前クラスの実力があったんだから!それを弱いって・・ソウヤの基準が高すぎるんだよ!」



「そうなのか・・?あれが一人前じゃ冒険者に期待できねぇかもな。」



「ソウヤは確かに強いけど、トップクラスの人達はとてつもなく強いみたいよ!勇者様なんかとやりあったらソウヤでも勝てないと思うかな。」



「へぇ・・・それじゃその勇者に期待しとくかね。 おっと、そろそろ周りに気を配れよ。もうシャレンの森とやらに入ってるし、恐らくなにかは分からないけど魔獣の縄張りに入ったっぽい。」



「えっ!・・うっうん!」









「そんな心配しなくても大丈夫だ、近づいてきたら分かるしすぐに始末するからな。」



クレアを気遣いながら周囲に意識をとばし[完全空間把握]を使う。

此方に直線的な動きで近付いてくる奴がいるな・・・それなりにデカいが、デカ熊じゃない。



「なぁ?ワイルドボアってそこそこ大きくて直線的に動いたりする?」



「そうだね。2メートル以上ある巨体で直線的な動きなら速い魔獣はワイルドボアの特徴だよ。」



「なら早速当たりのようだから戦闘準備だ。」



クレアに忠告しながらショートソードを一本抜き気配が近付いてくる方を睨む。


「わっわかった。」




クレアも腰に下げていた銅剣を抜き俺と同じ方向に意識をやりながら構える。


「きた・・!!」



バキャ!バキバキ!



木を数本なぎ倒し大きな牙を二本もつ猪があらわれた。


「ブモォ!!」



「なんかこいつやたらとやる気だな。まぁいいけど。」



此方の事などお構い無しにワイルドボアがその牙で突き刺そうと突進してくる。



「確かにこれだけ速いならそこいらの奴じゃ倒せないだろうな・・・まっ俺には関係ないけどね。」



ワイルドボアの突進を体捌きで躱しショートソードを片方の牙に叩きつける。


ガシュッ!!



「斬れた斬れた。あのオッサンのいうとうりこのショートソードかなり頑丈みたいだな。」



地面に落ちたワイルドボアの片方の牙を気にもせずショートソードの切れ味に浸る。



「ソウヤなにぼさっとしてるの!?前!前見てなさいよ!!」



どうやら牙を片方斬られたので怒ったのかワイルドボアが先程よりも速く突進してくる。



「ブフゥ!!!」



俺の身体に残った牙が触れそうになった瞬間に左腕で化勁!コロの原理で牙を受け流し右手に持つショートソードをワイルドボアの眉間に突き刺す!



ブシュ!!



「ブッ・・ブモ・」



ズダァン!!



ショートソードを引き抜くとワイルドボアはその巨体をゆっくりと倒し息をひきとった。



「はい終了!!こいつ単細胞すぎて駄目だわ、雑魚すぎ。」



「だからそんなのはソウヤみたいな馬鹿みたいに強い人だけだよ!!」




つまらなそうに感想をもらすと、クレアの絶叫がシャレンの森に響きわたった。

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