クレアの幸せと幼なじみの意地
今日もなんとか投稿しました。
「ん〜・・なんか左腕が温かい・・なんでだ?」
寝呆け眼を右手で擦りつつ左腕の方をみると・・・・はい!素っ裸のクレアが抱き付いてるじゃあ〜りませんか。
まだ眠ってるようで腕の拘束は解けそうにないけど。
「まつげ長いな〜・・サラサラとした銀髪もマジ綺麗だし。」
そういいつつクレアの頭を撫でていると、目が覚めたのか彼女と目があった。
「おっおはよう。ソウヤ。」
「おはよう。クレア」
お互いに見つめ逢っていると、クレアが急に目を逸らしてベッドから起き上がった。
「そっそれじゃあ、私水浴びしてから食堂に行くからソウヤも起きて顔洗ったら食堂に来てね!一緒に朝ご飯食べよ!」
耳まで真っ赤に染めたクレアはそう言い残して服ひっつかみ部屋から出ていった。
「クレア、マジ女神・・!」
昨夜の事を思い出すとついついニヤニヤしてしまう。ようやくハーレムへの道を歩きだしたのだと思うと、少し寝汗でベタついた今の状態も我慢出来る。
「取り敢えず、クレアの言うとうり顔洗って食堂行くか・・」
一階に降りるとエルディスから桶をかり水をためて顔を洗う。
つめてぇ・・けど目が覚めたしちょうど良かったな。借りた手拭きで顔をぬぐうと食堂に入っていった。
「クレア、待たせたな。カインもおはよう。」
食堂には先に来ていたのかクレアとカインが座っておりその様子は対象的だった。
「そんな事ないよ!さっ早く座って食べよ?」
クレアは誰がみても幸せ一杯ですといったオーラを撒き散らしながら俺の腕をとり隣に座らせた。
何故かというかやはりというかカインは俺の挨拶に返事もせずに、ボケッとしていた。
「カイン!?ソウヤ挨拶してるのになんで返事しないの?」
クレアはカインの態度が気にさわったのか凄い剣幕で問いつめる。
俺が仕組んだ事とはいえなかなかに悲惨だな(笑)
「・・・クレア、ごっごめん。」
「あたしじゃなくてソウヤにでしょ?一体どうしたのよ?」
カインの態度がおかしいと思ったのか、クレアが尋ねる。
「あの・・さ、1つ聞いてもいいかな?」
「なによ?」
「・・ソウヤと付き合う事になったの?」
カインの質問にクレアはびっくりした様子で顔を赤らめた。
「いっ一応昨日からそうなったけどよく気付いたわね?」
そりゃあんだけ雰囲気変わってれば誰でも気付くぞクレア・・
恐らく昨夜俺の部屋にクレアが来た事も気付いてただろうしな。
「そうなんだ・・それなら僕にも教えてくれたら良かったのに。」
表面上取り繕ってるようだけど机の下で手を血が滲むほど握ってるのは、
[完全空間把握]によって分かってる。
「別に、秘密にするきはなかったけど幼なじみだからって言いづらいわよ!」
ちょっと怒った感じでクレアがカインに伝えると彼は今度は俺の方をみてきた。
「クレアを・・これから先ずっと護ってくれますか?」
「当たり前の事だろう。クレアが俺の女になった以上護るさ、というかそういう事をお前に言う資格はないだろ?」
「なっ!?クレアは僕の大切な幼なじみです!だからこそ聞いておきたい事なんです!」
「幼なじみとは結局家や年が近いだけの他人だろう?恋人関係のような家族になるかもしれない者同士の間に入っていいものではないさ。もし最終的に俺がクレアと別れてもそれは俺とクレアの問題でお前には関係ない事だ。」
俺の発言で怒り心頭といった様子でカインが睨み付けてくる。
「私もソウヤのいうとうりだと思うわよ。私達の事は私達で話しをして解決すべきものだもの。」
「そっそんな・・」
クレアの発言で顔を真っ青にするカイン。
こいつどんだけなんだよ・・
「そっそうか・・クレアはきっと彼に騙されてるんだ!だからこそ幼なじみの僕が助けないと!」
なにやらぶつぶついいだしたカイン・・
やばい、キモいけど壊れたか?
「ソウヤ!!今すぐにでも構わない!僕と決闘しろ!!」
宿屋全体にカインの声が響く。
やれやれ・・面倒な事になったもんだ。




