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宿屋での出来事2

楽しんでくれたら嬉しいです。

「ん・・・」



うっすらと目をあけると窓から夕日が射し込みもうすぐ夜がくる事をつげていた。



「そろそろ飯の時間だからな・・・起きないと・・。取り敢えずは、下の食堂にでも行ってみるか。」



ベッドから起き上がるといくらかのお金だけ亜空間からだし階段を降りる。



「おっあんたかい!ご飯にするかい?クレアちゃんとカインも今食堂で食べてるところだよ。」



「あぁ、そうさせてもらうよ・・えっと?」



「こりゃあすまない!名乗ってなかったね。あたしゃこの宿を切り盛りしてるエルディスってんだい!宜しく頼むよ!」



「此方こそ宜しく頼む。俺はソウヤだ。それじゃあ悪いけど飯を頼めるか?」



「勿論さ!お任せでいいんだろ?」



そう聞かれたのでエルディスに銅貨を二枚ほど握らせた。



「かなり大盛りで頼むわ。」


「まかしときな!ただし、残すんじゃないよ?」



探るような目でエルディスがみてくる。

そんな目でみてこなくとも残すつもりもないしな。


「当たり前だ。」



「それならいいんだよ!さぁ!さっさとクレアちゃんたちのとこにいきなさいな。」



そう言ってエルディスは食堂を親指で指差したので、返事はせずに食堂へと入っていった。



「あっソウヤだ!こっちおいでよ!一緒にたべよ?」


クレアはスルースキルが上がったのか、カインには確認もとらず俺を席に呼び寄せる。



「ああ、勿論構わない。カインも相席いいか?」



あまり鬱陶しくなられても面倒なのでカインに確認してやる。

もっとも本人は、自分に話しかけられるとは思ってなかったようだが。



「もっもちろん。」



顔は完全に拒否ってるくせに賛成するカイン。

愛のなせるわざですなぁ(笑)



そして、3人で明日の予定をある程度話しながら食事を楽しんだ。

内容としては、俺の装備品を見に行った後3人で何かしら依頼を受けようという事で話しはまとまり解散の流れとなった。



「それじゃあ、俺は部屋に戻るわ。」



そういって自分の部屋に戻ろうとすると、クレアが近寄ってきて耳元で話しかけてきた。



「あっあの・・後で部屋に行ってもいいかな?」



少し上目遣いで見てくるクレア。

可愛いぃ!!(笑)



「いいぜ。後でこいよ。」


クレアと同じように耳元で囁いてやる。



「うん・・分かった。」


なんの用かは分からないがここでもう少し仲を深めておきたいとこだな。

それと・・クレアが俺の部屋に来た事をさりげなくカインに分かるようにしないとな。

クククッ!(笑)



それから2人と分かれ部屋に戻ると、15分ぐらいしてクレアが尋ねて来た。



コンコン!



「あっあの!クレアだけど・・いいかな?」



よし・・来たな。 ここで廊下で少し大きめな声でクレアを迎えればこんな薄い壁だ、カインも気付くだろう。



ガチャ!!



「ああ!クレアか?出るの遅れてすまん!さぁ入ってくれ!」



「そっソウヤ!声大きいよ!周りに聞こえちゃう!?」



「あっわりい・・取り敢えず入れよ。」



「うん、ありがとう。お邪魔します。」



本当は全く悪いとは思ってないんだが、反省してる風を装ってクレアを部屋にまねく。



「んで?どうしたんだクレア?」



「いっいや今日2回も助けて貰ったのにお礼もちゃんと言えてなかったし・・」


「別にそんな事気にしてねぇから早く部屋に戻って寝たほうがいいぞ?疲れてんだろ?」



ここは、わざと早く部屋に帰ることを望んでいるように見せ掛けないとな。



「心配してくれてありがとう。けど大丈夫だから・・そっそれより1つ聞いてもいいかなぁ・・?」



「勿論いいぞ。なんだ?」


なんかクレア顔真っ赤だしかなり緊張してるみたいだな。



「ソウヤって・・かっ彼女とかいるの・・??」



「いや。別にいないけど?」


「そうなんだ・・・じゃっじゃあ私とか彼女に立候補できないかな!?」



いきなり直球ですかクレアさん・・やりますな!(笑)


「クレアは俺なんかでいいの?たいした事ないけど・・・」



「そんな事ない!ソウヤがいいの・・」



「クレアがそれほど想ってくれてるんなら、その気持ちに答えるよ。俺と付き合おう。」



俺がそう答えると顔を真っ赤にしたクレアが胸に飛びこんでくる。



「末永く宜しくね・・ソウヤ。」



そう囁いて2人は唇を重ねた。


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