SLEEP
もうあの不格好な椅子のこととか忘れていたのに
ふとしたことから弁当屋に行って
再現シーンを演じてしまった不手際は
大波ざぶんで目覚めてしまう
ひとりぼっちの夕闇の中は
いくら待っても何も起こらないから
やっぱりコンビニでお支払い
ATMが2つになったよ
さよならなんて言ったためしがなくて
それは再び会うためにじゃない
怖がりだからだよ
気持ちがいいのは腕枕じゃなくて
電車のシートの光る芝
じゃがいものポタージュみたいに眠りこけたい
誰も起こさないで
マジで眠らせて