2026年7月29日:伊藤園でお得(夏の便りと、時代の波を映す1,500円の箱)
連日、厳しい暑さが続いている。
そんな中、自宅に一箱の小包が届いた。毎年この季節になると伊藤園から送られてくる、我が家にとっての「夏の定期便」――株主優待の飲料詰め合わせセット(約1,500円相当)である。
箱を開けると、綺麗に敷き詰められた緑茶「お〜いお茶」をはじめ、ほうじ茶、むぎ茶、そして野菜ジュースや果汁ドリンク、チチヤスのミルクコーヒーまで、色鮮やかな紙パックがぎっしりと顔を覗かせる。
届いた瞬間は「やっぱりありがたいなぁ」と素直に嬉しさがこみ上げてくるのだが、じっと眺めていると、ふと時代の移り変わりを感じずにはいられない。
昨今の物価高や原材料費の高騰は、この優待箱の中身にも静かに波及している。
昔のセットと比べると、どこかラインナップの構成や缶から紙パックへのシフトなど、年々じわじわと「グレード調整」が行われているのが見て取れるのだ。企業側の苦渋の決断と、少しでも内容を維持しようとする企業努力の形跡が、この1,500円相当の箱の中にギュッと詰まっている。
とはいえ、伊藤園は配当金をしっかりと出してくれる優秀な優待銘柄だ。
配当金という確実な実利で本陣を支えてくれつつ、こうして季節の節目にお楽しみ箱を届けてくれるのだから、文句を言ったら罰が当たるというものだろう。
連日30℃を超える猛暑の中、冷蔵庫でキンキンに冷やしたこのドリンクたちは何よりの宝物だ。
「今日はどれにしようか」と家族で目移りしながら、チマチマと大事に味わう時間そのものが、我が家の夏のささやかな楽しみになっている。
世の中の物価上昇の波を実感しつつも、手元に届いた確かな恵みに感謝する。
よく冷えた「お〜いお茶」を喉に流し込みながら、私は今夏もまた、優待投資家としてのささやかな幸せを噛み締めるのだった。




