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ビルの上の猫
街を行く
ビルの上には猫
淋しいのか
抱きしめてほしいのか
俺で良ければ
いつものコンビニ
店員さんは
忙しそうに
お互い
苦笑い
英雄の死
魔法使いにタイムマシーンをお願い
猫よ
何が欲しいんだ
俺は
雨上がりの街を行く
落日
人は人を愛す
指輪は
もうしてないけれど
八年後の太陽
彼女の優しさ
俺は
キャメルクラフトを吹かしながら
雨
彼女に此処にいてほしい
小さな部屋
少年の夢は夢のままじゃない
まだ
始まってもいない
彼女は
今
どこで何を
チキンを食べる
落日しない
猫がくれた勇気
俺は
永久を信じる
無限に猛ダッシュ
走る権利は誰にだってある
愚か者よ
俺達はアクセル踏んで
言わなかった
言葉達
彼女は
綺麗に生きている
彼女は
誰かを愛してる
孤独は慣れっこ
今
此処で
詩人の一分を感じながら
此処で俺は生きている