完結、イブリンとアイラ
日は変わって、イブリンとアイラは街へ二人でデートに来ている。周囲の人々には秘密の関係になっているイブリンとアイラ。お互いに手を繋いで笑顔いっぱいである。
「イブリン様? このアイラだけを見ていてくださいね♡」
「当たり前よ? これからも、ずっとそばに居てね? アイラちゃん?」
二人は街の飲食店に入る。お互いに、あーん♡ と言い合って食べさせる。公爵令嬢イブリンと男爵令嬢アイラの身分差は恋の調味料。イブリンとアイラの甘い時間である。
「イブリン様? どうやら、ジャック王子は自分たちの関係を知っていたそうですよ?」
「なるほど、だから、ジャック王子は、あの時に助けてくれたのね?」
二人は、そんな会話をしている。
この乙女ゲームの世界の名前は、身分差は恋の調味料、本当ならば、メインヒロインのアイラが王子ジャックと結ばれるはずだった。でも、今はイブリンとアイラが結ばれる。
「ジャック王子はヘタレですが、決める時は決める人なのですね?」
「アイラちゃんも、わたしを助けてくれて、ありがとうね?」
すると、アイラお決まりの顔が赤く染まるパターン。
「そんな。自分はイブリン様のことを守りたくて♡」
イブリンは、それを聞いて、アイラのおでこにキスをした。
さらに、アイラは顔が赤く染まる。
「今夜は、アイラちゃんとどこに行こうかしら♡」
やれやれ、甘い時間というのは、退屈であり、情熱的でもある。
イブリンとアイラは、これからもずっとずっと一緒に結ばれる、とさ。




