新しい冒険
いよいよ僕の新しい冒険が始まる。
どんな冒険になるかは、今はまだ分からない。
それでも、マークやシェリーと出会い新しい選択肢をくれたことに感謝している。
少しでも強くなるため努力をしていこうと思う。
山賊からもらった馬を使い次の町を目指す事にした。
道中、普段どんなルートで冒険をしてレベルを上げているか教えてもたった。
普段であれば自分達のレベルより少し高い場所でレベルを上げているらしい。
「今回は、るいもいる事だから少しレベルを落としていこうと思うよ。」
マークが教えてくれると、シェリーが行こうとしているモンスターのレベルを教えってくれた。
「るいのレベルに合わせるってことは、10レベル程度のダンジョンってことね。」
レベル1の僕に倒す事が出来るのだろうか??
「基本的にはおれとシェリーで、モンスターを弱らせるから、るいはそこで攻撃をしてポイントを稼いで欲しい。トドメさせそうだったらやっちゃって。」
「それと、遠距離から攻撃も出来るように、基礎魔法も先に教えるから大丈夫だよ。」
まだ不安も残っているが、町に向かう途中でレベルの低いモンスターと遭遇することになってしまった。
スライムとゴブリンだった。
転職前の戦士時代には、倒してことのあるモンスターだった。
「初戦闘として、るい試しに倒してみようか。」
シェリーが戦闘を促してきた。
新しい剣を手にして、モンスターに挑む事にした。
基礎能力が落ちているとはいえ、勇者の職業能力をあたえて貰っているので多少は攻撃が入るはずだ。
スライムには、戦士時代の半分ではあるが攻撃は出来ているようだ。
ただ、ゴブリンには攻撃が与ええられ得ていない。
「攻撃方法は考えてあげないと、深刻そうだね。」
マークは呟き、シェエリーは頷いた。
「取り敢えずゴブリンは、倒してくるよ。」
シェリーが歩いて近づいて行った。
「ごふっ」
一瞬でゴブリンが吹っ飛んでいった。
僕はその後、なんとかスライムだけは倒すことができた。
息切れが止まらない。
スライムにペシペシされて、あっちこっちに擦り傷だらけになってしまった。
「初戦闘お疲れ様。よく頑張ったね。」
マークが、優しくヒーリングしてくれた。
次の町まで到着した僕たちは、宿を確保し町の探索に出かけた。
小さな町であったが、屋台も有り食事が美味しかった。
シェリーが機嫌よく色々なものを食べ、微笑んでいる。
前の町では、ゆっくりすることも出来なかったので、数日この町で美味しい料理と街並みを楽しんだ。
そして、低レベルのモンスターが出現する森の中で、僕のレベル上げを行う冒険が始まった。
マーク達が当初予定していた場所と違うところに来ているようだ。
思った以上に僕の戦闘能力が低いため、ここで対策を検討しながら進めることになった。
マークからの提案は。
「直接的な攻撃では、レベルが上のモンスターとの戦闘は危険過ぎるので、まずは基礎スキルの習得から始めよう。」
基礎スキルは、各職業で即覚えられるものを選定し、教えてくれる。
覚えるスキルは、3種類。
魔法職のファイアとウォーター。
僧侶職のヒール。
前の町で購入して貰った杖を使用し、魔法を効率よく覚えることになった。
魔法は、杖を使わなくても発動することが出来るが、覚え始めの場合杖を使用した方が発動が容易になるらしい。
まずは、分かりやすいファイアから訓練が始まった。
ファイアは魔法職の初期から覚えるスキルであるが、スキルを覚えていても慣れるまでは失敗することも多いみたいだ。
レベルアップ時等に覚えて、使用を繰り返すうちに上達し、スキル自体のランクも上がっていくようだ。
僕の場合は、レベルアップでは無く、他の人から教えてもらう為、更に難易度が上がりそうだ。
元々職業が勇者であるため、魔法の使用も出来るはずだが、まだ勇者としてのスキルは覚えていない。
その為、魔力の使い方やイメージの作り方、魔法の発動までの流れをじっくり教えてくれた。




