冒険の方針
マークがこれからの事を詳しく教えてくれた。
”るいの最短最強勇者への道”
「1.転職を繰り返す。今、1回目が終わっているので、後4回実施する。最低10レベルまで上げてから、転職をする。」
それ以下だと、能力値の上昇が遅くなるみたいだ。
僕の転職は、ちょうどレベル10だったので危なかった。
「ただ、4回目に転職した際には、レベルを80以上までにしてから最終の転職を行ってもらう。」
「2.転職先の職業については、勿論最終の転職先は勇者で確定。その間の転職先はレベル上げのみの職業になるので、どの職業についても問題がない。」
同じ職業への転職も可能らしい。
イメージとしては、同じ職業でも新しい職場への転職みたいな感じかな。
僕は、この先勇者から勇者への転職をしようと思う。
「3.スキルは覚えられるレベルがある程度決まっている。その為10レベルまでで覚えられるものを優先的に教えていく。例えば、鍵開けは9レベルを超えたあたりでトライしよう。それまでは基本スキルを中心に教えていくよ。」
基本スキルとは、職業に就いた際に覚えることのできるスキルの事らしい。
「ここまで大丈夫か?」
マークが確認してきた。
僕は、頷いた。
「じゃあ、いつものコースでレベルアップをするでいいの?」
シェリーがマークに確認している。
「いつもの所だと、るいが何も出来なくてレベルが上がらないから、昔に行った場所にしようか。」
マークたちがどこに行こうとしているか、全くわからず不安だ。
「その前にお買い物してから出発ね。」
シェリーの案内でお買い物をすることになった。
冒険に僕が増えた分の必要備品の購入と、装備なども一式そろえることになった。
僕はお金をあまり持っていなかったが、マークが今までの冒険で大分余っているからと、出してくれることになった。
「弓の一式を買うか、買わないか、ん〜」
シェリーは、武器を購入するか迷っていた。
「弓買わないのか?」
マークが、僕用の剣と杖、マーク自身が使う杖を選びながら聞いている。
「だって、弓って構えたりするの面倒じゃない?こっちの方でもいいかなって思って。」
シェリーが拳を出している。
前の職業が大分気に入っているみたいだ。
アーチャーが拳で戦うのって有りなのかな?
「それでもいいけど、スキルを覚えられないけどいいのか?」
「それは、やだ。しょうがない、取敢えず持ち歩くか。」
やはり、シェリーもスキルを覚える方が優先みたいだ。
武器、防具、雑貨や食料を買い揃え準備は終わった。
これで、いつでも冒険に出られる。
この日の夕食時、いつから冒険に出るか話しが合った。
特に急ぐ必要もないので、しばらくこの町で観光してから出発の流れになっていた。
そのまま、夕食を楽しんでいたところ、昨日盗賊の話しを聞いてくれた役人に声をかけられた。
食事に寄った所で、僕たちを見かけ声をかけてくれたみたいだ。
「君たちの報告の通り、確認しに行くと山賊が縛られていたよ。報告ありがとう。」
「ただ、誰があんなことしたか分からないんだよ。山賊どもは、”僧侶とアーチャーに殴られた”としか言わないんだよね。」
「君たちと同じ職業だけど、関係無いよね。山賊のレベルは20前後だったようだし、君たちも気を付けて冒険するんだよ。」
流石に同じ職業でも、レベル20の相手に3レベルの魔法使いが相手になるとは思ってもいないらしい。
役人は、お礼を言って去っていった。
役人が去った後、マークが
「僕たちの事がバレると面倒なことになるから、観光は次の町からにしよう。」
シェリーも頷き、急遽明日出発することになった。
いよいよ僕の新しい冒険が始まる。




