選択
僕の本格的なレベル上げが始まった。
最初は今までと同じで、マーク達に助けてもらいながらレベルを上げていく。今まで以上に能力の上昇が大きいため、途中からは一緒に戦闘もできるはずだ。
それから約半年、3人でレベル上げに専念し、僕のレベルは43まで上がることができた。レベルが上がった事により覚えたスキルや教わったスキルにより、肉体強化や補書魔法、攻撃魔法や扱える武器も増やすことが出来た。
能力も大幅に上昇し、転職を行なっていない人で言えば、80レベル以上の能力を確保したことになる。これだけの能力が有れば、色々なスキルも学ぶ事もできると思う。
この2年間ほぼダンジョン等で過ごしてきたので、一旦休憩と町の人からスキルを学ぼうと大きな街に行く事になった。
名前 るい
性別 男
職業 勇者(4)
レベル 43
基礎能力(職業能力)
筋力 130 (+156)
体力 130 (+156)
素早さ 130 (+156)
知力 130 (+156)
器用さ 130 (+156)
魔力 130 (+156)
しばらく生活を行う街は、今まで訪れた町よりもだいぶ大きく、教会が複数あったり、王様の城があったり目が廻りそうなくらい凄かった。
その中でも、鍛治場等の専門職の立ち並ぶ区画もあり興味を惹かれた。
モンスター狩りをずっと行っていたので、素材等を売って銀路はかなり持っていたが、長期間滞在することを目的としていたので、安い宿を見つけそこを拠点とすることになった。
宿屋は、小さめの建屋だったが、気さくなお母さんと娘さんが経営していた。食事も美味しく、朝と夜は殆どお願いする事にした。
食事の時は、街の事も教えてくれお店や店主の情報もくれた。
僕たちは、スキルの習得するため色々な職場でアルバイトをすることにした。
ばらばらの職場を選び、基礎スキルを学ばせ貰おうと考えた。
ただ、その職場でしか道具類も無いため、覚えたスキルを共有することは余り出来なかった。
数ヶ月から半年でアルバイト先を変更し、色々な職業を学ばせてもら得た。
学ばせて貰えることは楽しかった。新しいスキルが増えるだけではなく、色々な人と繋がりや会話を通して情報も沢山学ぶことが出来た。
僕は習熟のスキルのおかげで、初級クラスのスキルを教えて貰ったものが、仕事を通して中級・上級まで覚えるものもあった。
但し、教えて貰った人には内緒にしてある。
この街に来て、約2年。マークとシェリーと一緒に色々な職業を体験することが出来た。
戦闘は、体が訛らない程度にしか行っていなかったので、レベルは上がってはいない。
このまま、この街で過ごすか相談することになった。
「私は、暫く冒険は辞めるね。」
戦闘好きのシェリーからいきなり話が始まった。
「どうしたの?この街でのスキル覚えが楽しくなったの?」
僕が聞くと、代わりにマークが答えてくれた。
「俺たちの子供が出来たんだ。」
「えっ!!」
「それで、シェリーは暫くゆっくりさせることにしたんだよ。」
「おめでとう。じゃあ、マーク達は地元の町に戻るの?」
「シェリーと相談して、るいとの約束を守ることにしたんだ。この街で沢山の人に出会え、優しい人達も多いからここを俺たちの拠点にしようと思う。」
「どういうこと?」
「今までの冒険で蓄えも沢山あるから、この街で家を買ったんだ。」
「買った?もう買ったの?」
「シェリーと新しい子供とこの街で暮らすために、2人で探してきたんだよ。もちろん、るいが嫌じゃなければ一緒に暮らせるように部屋は準備してあるよ。」
「いいの?」
「もちろん。この後、暮らすための家具や道具をそろえるのは手伝ってくれよ。」
「うん。」
「それともう一つ、引っ越しが終わったら、るいのレベル上げに出かけるよ。」
「シェリーは1人にして大丈夫なの?」
「宿のお母さんに相談して、宿で雇ってもらえることになったんだ。体調管理もしてくれるって。ただ、レベル上げは最短で行うからね。」
「うん。宜しくお願いします。」
「レベル上げは、約束通り80まで上げる。その後は転職するか、そのままでいるかは、るいに任せるよ。俺は、暫くは転職せずシェリー達と一緒に暮らすことにするから。」
「分かった。ありがとう。」
「私は、今まで料理の勉強もしたことが無かったから、宿のお母さんに一杯教えて貰うことにするね。冒険から帰ってきたときに披露するから楽しみにしていてね。」
シェリーが笑顔で答えてくれた。
それから新しい家を紹介してくれた。結構大きい家で、何部屋も有り豪邸って呼んだ方がいい住まいだった。
家財道具を選び、搬入やレイアウトを相談しながら楽しく新居を満喫した。
2週間が過ぎ、マークと2人旅に出発することになった。
マークとシェリーに色々教えて貰いここまで成長することが出来たが、一緒に旅をするのはこれが最後になる。
出来るだけ早くマークを家に帰らせてあげられる様にしないと。
「行ってらっしゃーい。気を付けてね。」
シェリーが笑顔で送り出してくれた。




