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田舎者弓使い、聖弓を狙う ――村一番の弓使いの英雄譚――  作者: ふぁいぶ


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第117話 田舎者弓使い、協力者を得る


《孤高の銀閃》。

 その名は、今やラーガスタ王国内で知らない冒険者はモグリと言われる程有名な存在で、じわじわと国外でも名が広まりつつある。

 弓の腕前は現人神レベルで、たった半年で《ステイタス》も無しで金等級まで昇り詰めた、冒険者の憧れでもある。

 更には天は彼に誰もが振り向いてしまう程の美貌まで与えてしまったし、性格も素晴らしいという、完全無敵の冒険者だ。

 

 そんな、誰もが憧れ、誰もが彼の強さに惚れ、女性は誰もが彼に憧れ惚れ込むリュートが、なんと土下座をしたのだ。

 冒険者ギルド内で。


 人数は多くなかったが、リュートの土下座を目撃した冒険者、受付嬢はざわついた。

 あの《孤高の銀閃》が土下座した、と。

 

「え、あの、リュート?」


 流石の周囲の視線や妙な空気に動揺し、ガンツはリュートに土下座を辞めさせるように声を掛けたが、まるで遮るかのようにリュートが話す。


「オラ、もうおめぇ達しか頼れねぇだ! オラの大事な友達の為に、どうか、助けて欲しいだよ!」


「……リュート」


「オラの私財から報酬は出す! だから、どうか……どうか!!」


 もう頼れるのはガンツ達しかいない。

 リュートは、何振り構わずに懇願する。

 その声は、あまりにも悲痛な叫びだった。


 ガンツは、リックとカズネに視線を送る。

 二人共、無言で頷く。


「わかった、引き受けよう」


「……え?」


「お前が困っているんだ、ならば力を貸さなくちゃな」


「本当に、ええんか?」


「ああ。俺達は、お前と出会えたおかげで、向上心が芽生えて強くなれたんだ。実はな、お前と出会った時、俺達は伸び悩んでいた」


 実は彼等がリュートと初めて会った時、金等級だった。

 しかし《ステイタス》を付与しないまま、そして無難な依頼をこなして時間を掛けて昇級した為か、金等級に相応しい実力が身に付いていなかったのだ。

 彼等なりに実力を伸ばす方法を模索していたのだが、あまり芽が出ないままマクベスの護衛を受け、ホブゴブリンに襲われて窮地に陥っていた。


 そこで、リュートが現れた。

 リュートは神憑り的な弓であっという間にホブゴブリンを一掃してしまった。

 ガンツ達は驚愕した。

《ステイタス》が無くても、ここまで強くなれるのかと。

 そして、盗賊退治を経てリュートと別れた際、三人で話し合った結果、武者修行に専念しようと決めたのだった。

 何故ラーガスタではなくオーデュロンを選んだかと言うと、オーデュロンには非常に強い魔物が跋扈するダンジョンが存在しているからだ。

 そのダンジョンはラーガスタで出る野生の魔物よりも強い為、修行には持ってこいだと判断したのだ。

 

 最初は一階層から苦戦を強いられ、悔しい思いをしてきた。

 だが心を折らずに立ち向かい、実力をめきめきと伸ばしていき、資金を貯めて《ステイタス》を得てなんと《超越級》の領域まで踏み込んだのだ。

 現在は白金等級で、今は魔法銅(ローミスリル)級を目指して奮闘中だ。


 彼等は、リュートのおかげでここまで成り上がれた。

 心を折らずに上を今でも目指せている。

 そんな恩人が、土下座までして自分達に協力を求めてきているのだ。

 応えない訳が無かった。


「俺達は常々、いつかリュートに恩返しがしたいと思っていた。だから一時的に王都に戻って来たんだ。だから、今この時こそ、リュートに恩返しができる絶好の機会なんだと思ったよ」


「……ガンツ」


「僕も、リュートのおかげでここまで来れたんだ。だから無償でもいいから協力させてよ!」


「……リック」


「私もリュートさんの手助けがしたいって、ずっと思っていました。だから、どんな困難なお願いでも絶対に助けます。その為に、私達は実力を付けてきました」


「……カズネっ」


 カズネの場合は下心が多分に入っているのだが、それでも無条件で手助けしたいというのは本音だ。

 

 この三人の温かさに、リュートは目頭が熱くなった。

 そして冒険者も捨てたもんじゃない、と心から思った。


「ありがとぉ、本当に、ありがとぉ……っ!」


 リュートは再び土下座をしたまま、三人に礼を述べた。

 

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