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田舎者弓使い、聖弓を狙う ――村一番の弓使いの英雄譚――  作者: ふぁいぶ


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第112話 商人さんの能力 其の一


「っつう訳で、一人協力者を見つけられただよ!」


「神楽 和樹です、どうぞよろしくお願い致します」


 一度冒険者ギルドに併設されている酒場に戻って来て、《ジャパニーズ》の面々と合流したリュートとカズキ。

 だが《ジャパニーズ》のメンバー全員が、非常に驚いていた。

 それもそうだ。

 リュートが連れてきたのは流れ者だからだ。

 しかも今まで一度も見た事がない人間なのだから。


「え、えっと。今まで会った事がないんだけど、最近王都に来たのかな?」


「私は本業は商人でしてね。流れ者だと商売がやりにくいので、普段フードを被って顔を隠しているんですよ」


 ショウマがカズキに訊ねた。

 そしてカズキは笑顔で何も気に留めていない様子で返した。

 商人であるカズキは、魔境のど真ん中に存在するリュートの村だったりと、ラーガスタ王国の東西南北を歩いて商売をしている。

 従業員もそれなりに抱えているのだが、自身の足で元の世界に戻る方法を必死に探しながら生計を立てていたのだ。

 ちなみに中規模の商会の商会長なのだが、実質経営者を置いているので、カズキ自身がいついなくなってもいいようにはなっているようだ。


「それでは、改めて自己紹介をさせて頂きます。私は神楽 和樹と申しまして、年齢は恐らく三十四になったと思います」


「えっ、カズキは三十四なんか!? すげぇ若く見えるだよ」


「「「「ああ、そんなもんだよねぇ」」」」


 カズキの年齢を聞いて、リュートは驚き、ニホンジンの面々は納得する。

 やはりニホンジンは異世界の人間から見たら若く見えるようだ。


「あはは、ありがとうございます。では、私の能力をお伝えしたいと思うのですが、正直あまり大きな声で言いたくありません。何処か個室を設けてもらう事は出来ますか?」


「わかっただ。オラがフィーナに相談してくるだよ」


「よろしくお願いします」


 リュートは足早にギルドの個室を借りられないかを、フィーナに相談した。

 リュートに本気で惚れているフィーナは、手早く手続きを終えて個室を確保してくれた。

 そして、皆が待つ酒場に戻ってきて個室を確保できた事を伝える。


「……流石リュート。普通なら個室借りるの結構面倒なんだけど」


 タツオミが苦笑しながら呟く。

 こんな早業はリュート位しか出来ないだろう。

 リュート達は手元にある飲み物を一気に飲み干し、早速借りた個室へ移動した。







「さて、私の能力ですが、かなり特殊です。こちらの紙に私の《ステイタス》情報を記載致しました。一読お願い致します」


 カズキは懐から一枚の紙を取り出し、机に広げる。

 そこには、全員が驚く情報が書かれていた。


---------------------------------------

名前:カズキ・カグラ

位階(レベル):八十六


筋力:A

防御:C

技量:SS

速度:B

体力:B

魔力:無し

視力:D


職業:侍


〇スキル

《居合羅刹》

 居合い斬りの威力を二十倍に高める一撃必殺の業。

 一度使用したら一日経たないと使用できず、全身の筋繊維が破壊されて痛みに襲われる。


《生物鑑定》

 生物を鑑定できる。

 鑑定できる範囲は名前、位階(レベル)、筋力、防御、技量、速度、体力、魔力、視力、職業、そしてスキル。

 自身にも使用可能。

 能力値はランク表示で、Fが最低、Dが一般の成人非戦闘員の平均能力、Aから人外の領域。


《職業付与》

 文字通り職業を対象に与える事が出来る。

 この職業は、付与した職業が使用する攻撃方法をより最適化するものであり、非戦闘職業は選択不可。

 職業を与えてから一時間経つと、二度と職業を変更・破棄する事が出来ない。

 逆に一時間以内であれば何度も職業変更・破棄は可能。

---------------------------------------


 紙に書かれたカズキの能力には色々とツッコミどころ満載であった。

 何故なら、通常 《ステイタス》を与えられたとしても、自身の能力値は分らない。

 分かるとしても位階(レベル)とスキル程度である。

 だがこの男は、相手の能力をランク化して見る事が出来るのだ。

 更に位階(レベル)も異様に高く、八十を超える人間なんているかいないかというレベルだ。


 そして一番の謎なのが、《職業付与》だ。

 どうしてもこのスキルが非常に気になってしまう。

 ともあれ、彼のスキルや能力は非常に強力過ぎるので、きっとカズキの争奪戦が起こってしまうだろう。

 しかも冒険者だけならいい、恐らく権力者からも厄介なアプローチを貰ってしまう可能性がある。


「これが、私がフードを被って顔を隠し、なるべく冒険者から離れた理由です」


 カズキが困ったような笑顔を浮かべながら、頬を搔いていた。


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