10分で書きます
お湯を注いで3分!がウリのインスタント妖精とやらを買ってみた。容器の見た目は完全にカップ麺のソレだ。
「うわ……」
さっそく蓋を開けてみると、中には干からびた雑草みたいなものが入っている。よくみると人っぽい形をしていて、ティン◯ーベルっているじゃん、あれのミイラバージョン。正直言ってなかなかグロい。
「とりあえずお湯を注いでみようか」
内側の線までお湯を注ぐ。蓋を付属のテープで留め、隙間が空いていると嫌なのでティッシュ箱を追加で蓋の上に載せておいた。
「これで3分待てばいいのね」
3分か、何しようかな。たしかFG◯の詫び石があったはずだからガチャでも引くか。
「……おっ、カレスコだ」
単発ガチャにしては上出来である。これで編成の幅がグッと広がったぞ。
「ピギィーーーー!!」
「うわっ!?」
突然の寄声に驚いてしまったが、そういえばもう3分経っている。妖精が出来上がったようだ。載せたティッシュ箱がガサガサ揺れている。
ティッシュ箱をどかし、テープを剥がすと勢いよく何かが飛び出してきた。というか妖精だ。
「や、やあ」
「ピギィ!」
言葉はわからないけどどうやらキレているようだ。3分以上蓋をしていたからだろうか。
さて、勢いで作ったはいいもののこの妖精はどうしたらいいんだろう。軽減税率が適用されたってことは食品なのかな……しかしこんなに活きがいい妖精を口に入れるのは正直嫌だ。ググってみたところ妖精は一応水があれば飼えるようだ。それに100度で鳴くものの、温度が400度以下の環境であれば大丈夫とのこと。
「そうだな……よし、妖精さんや。君のすみかは今日からここだ」
「ピギィ……」
こうして俺はヤカンに妖精を飼っている。
壊れていて鳴らない蓋のかわりに、妖精は今日も元気に鳴いている。




