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天使のお仕事

作者: 甘夜間 建

実質初投稿です。

これからも何か書くと思います。

よろしくお願いします。

目の前には白亜の塔、それは天辺が見えないほど高い塔。

それを見ていると私はとても苦しくなる、圧倒される。

触れて仕舞えば崩れそう、儚いものの筈なのに何で?

そこにあるのは恐怖、私はこれが恐くて怖い。

どうして?コレは何?私の心を震わすこの塔は・・・・何?


「おい、サボるな新人。定時に帰れなくなるぞ!?」


A、書類です。

う、うおうおぁぁぁぁぁおぉぉぉぉなんだこれぇぇぇっ!?

えうおうッ!終らネェ、何だこの書類の数、量!?

ちょっと先輩?私のデスクにバカ高い塔ができちゃってるんですけど?

待って、追加はだめッくぁwせdrftgyふじこlp!!


「おお、一年目で過労死とはやるな新人!さっさと復活して作業再開な」


天使達の住む天界にこんな詩がある。


人間界のブラック企業、死なせてくれるとか白過ぎない?

えっ?定時って作業終了した日のことじゃないの?

死なせてください!だめならせめてくぁwせdrftgyふじこlっp;。






転生が神々と人間達に流行り始めてから数年。

天界では転生者に関する審査、申請の書類が飽和を超え、溢れかえっています。

必要な書類はたった一枚だけ、それなのになかなか無くならない。

一枚終われば二枚増え、二枚終われば四枚増える、そんな無限ループ。

天界の天使達は過労死と復活を繰り返しながら書類を作成しています。


「2年前の分終わったァ!一年前の分まだあるゥ!!」


「そして新規書類がドォーンッ!仕事はなかなか無くならないィ」


「あ、あっあぁあーああぁああああああ!!!!」


また、一人の天使が死にました、そして復活。死んだ魚の目で作業に戻ります。

天使が書類に行うことは3つ。

1つは対象者情報の記入です。名前と死因、どんな人生を送ったかを要約して記入します。

2つ目は確認印を押すこと。

3つ目がコピーしてバックアップを取ること、これで一枚終了です。

結構簡単でしょう?でもやっぱり、量が尋常じゃないから、大変なんです。


「終わらない終わらない終わらない終わらない終わらないオワラナイ」


「ダレカタスケテクレェアババババばブバァ!!」


「うっ、今死んだ」


まだまだ流行りの廃れない転生系、その裏では今日も天使たちが書類と格闘しています。死んでも仕事の無くならない天使たちに合掌。

ついでに転生トラックの運転手の刑が軽くなりますように。

ではまたどこかで。


意見や感想があればなんでもおっしゃってください。

練習中です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 転生者が増えればそうなるよね、という説得力が良かったです。
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