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合コンループループループ

作者: SIDEPILLOW

楽しめると幸いです。

5月9日、男が合コンで敗北した。戦略的撤退も通用できない大敗北、言い換えれば全滅であった。合コンでテンションがハイになったら灰になったという悲惨な結末だ。全米でもし、この日のことを映画にしたら3分くらい男をバカにしながら笑えて、多くの人々がウキウキと幸せになれると言ってもいいだろう。

男はこの日のために、話術を磨き、ギャグも用意し、奮発しておニューの靴を履いて意気揚々とスキップをしながら、出かけて行った。まだ見ぬあの子を笑わせて主役になる彼はそう思っていた。

結果は、目つきの鋭い筋骨隆々で女の子ではないだろこれ?としか言いようない人の向かい側の席に座ることになった。席替えを強く希望したいが、強気になれず、無言で静寂な空間を咀嚼音だけが支配していた。

そう、男は合コンに行ったにもかかわらず、女の子と喋れなかったのである。これは敗北、いや、大敗北である。

男はなけなしの金でAVを借りて見たがこれが大傑作で3回くらい昇天した。あー悪くない一日だったとつぶやきながら眠った。


日が昇り、目が覚めた男は朝の日課のエロ画像を見ようとスマートフォンを開くと日時に驚愕した。


5月9日10時34分


なんと男は合コンの朝に戻っていたのだ。

男は思った、これは神の天啓だ、私に女の子を持ち帰れとの天啓だ!と

男は一度失敗したことを繰り返さないように、合コンの準備をする。

恋愛マニュアル本を読み返し、髪型をイケてる感じにセットする。

おニューの靴をだし、合コン用の戦闘服を装着し、念のためにホテル代を降ろす。

ルンルンな気持ちで約束の時間30分前に到着し、合コン会場からホテルまでの道のりを頭に叩き込む。

そして、開戦の笛がなった。

目の前には、男が恋い焦がれる女の子ではなく、筋骨隆々の目つきの鋭い女なのか、こいつ?が、男の前に座っていた。

席替えをしたいと思いつつも合コンが始まってしまった。

あたりを支配するのは気まづい空気と咀嚼音、隣からは和気藹々とした楽しい声、男は思った。これが、これが、リア充と非リア充の差かと、神はなんという試練を僕に与えたのだ!?と

血の涙を流しながら、男はまた、負けた。

男は帰りになけなしの金で洋物AVを借りて心を癒した。もう、これが大成功で、4回昇天できるという、大記録を打ち立ててながら、眠りにつく。


日が昇り、目が覚めた男は朝の日課のエロ画像を見ようとスマートフォンを開くと日時に驚愕した。


5月9日10時34分


なんと男は合コンの朝にまた、戻っていたのだ。

男は気合を入れるために一回お気に入りで自身を昇天させ、合コンの準備をする。戦闘服の、胸ポケに赤いバラを入れ、おニューの靴を履く、髪型は、オールバックにする。

もちろんこれは、合コンの幹事様に髪型オールバックにして、いいですかね?と事前に連絡をして許可をもらった。wwwがついていたのは余談だ。

赤い線でビッチリの恋愛マニュアルを読み直し、ついでに本屋で女性の褒め方マニュアルを買う。

まだ、見ぬあの子にはこう戦略を立てていけばいいのかと理解を広げる。

戦場へ向かう兵士のように開戦の1時間前に到着する。

戦闘準備がぬかりがないかを確認し、開戦宣言が始まる。

やはり、目の前には筋骨隆々の女なのかこれ?が座っていた。

隣ではリア充がワイワイとしている、絶対盛り上げてやると思い、勇気を振り絞り、目の前の女なのかと思える物体へ話しかける。

「普段どんなことをしてるんですか?」

男がそういうと物体Gが口を開く。

「何もしてません」

まずい、話が一向に進まないパターンだ。王手飛車取りに違いない。考えろ、感じるだ、ライトノベルの主人公たちはどうやって強大な敵に向かっていった?同じ童貞の俺が童貞な主人公らに負けるなんてありえるか、いや断じて違う。

「何もしてないんですか?!」

クールキャラで通したかったが、ここは強引に変顔でおどけて見た。

咀嚼音の中に浮いた俺の声だけが響く。

「ええ」

女なのかカッコ謎はそう頷いた。

でたーよ、頷くだけとか、全然面白くない答え、俺に何をしろっていうんだ。男は心が半ギレしながら、口を開いた。

「ということはニートさんということですか?いえ、バカにしてるわけではないですよ、ニートもニュータイプも略せばNT、アムロもニートでニュータイプですから、どこか通じるところがあったのしでしょうね、きっと」

男の支離滅裂な言葉に白けた雰囲気がというか、温度が2、3度下がったかのようにシーンとした。

俺のせいなのか、俺のせいなのか?

男は激しく自問自答した。

こうして、男の第三回戦も静まり返りながら終わっていった。

男は泣きながら、アダルトアニメを借りて、3回くらい昇天した。3回もイケるんだから、大勝利だろう。朝戦ってなければもう一回ぐらい自分と戦えたと思うと男はのちに述懐している。


3回あれば4回目があるというのが世の理である。


男はスマフォの画面を見て決意した。

決意の証として、頭をモヒカンに変えた。

世紀末の髪型である。巷で流行りのソフトではなくハードなモヒカンだ。

俺にビッグウェーブが来ていると感じながら、無口な彼女との話し方というサイトで対策方法を練る。

覚悟の証として、恒例の朝の昇天体操は取りやめる。

いざ、戦場へと男は行った。

案の定、目の前には物体Gが男の前でモリモリとシーザーサラダを食べていた。

男はキラリと目を光らせ、物体Gの小物を見つける。可愛い黒猫のポーチだ。

獲物ヲミツケタ、コレヨリ攻撃ニウツルオーバー

了解シタ、幸運ヲイノルオーバーと脳内で会話をし、早速口を開いた。

「その小物かわいいですね、僕も黒猫好きなんですよ。」

物体Gは、いきなりモヒカンな男に話しかけられ、びっくりしたらしくむせた。

男はさりげなく、大丈夫ですか?と声をかける。

物体Gは大丈夫です。と一言答えた。

それに対して男は内心でニヤリと笑った。

「すいません、僕、人と話すのが苦手で、つい可愛い黒猫のポーチのお話できたらなぁと思っちゃったんです。」

「いえ、話を弾ませることができなくて、すいません。私も人と話すのが苦手なんです。」

キターーーーー獲物が網にひっかかたー大漁!!!!!!!

「そうなんですか、そうには見えないですけど」

全く見えない、熊を素手で殺しそうだもん

「私、どうしても内気で、せっかく話しかけられても会話が続かないんです。」

「それは慣れてないからですよ」

「慣れですか?」

「そうです、慣れです。僕とおしゃべりに慣れて見ませんか?」

「はい」


こうして、男の策略はハマり、秋葉原の居酒屋に世紀末カップルが誕生したのであった。 完


参考文献

love理論 水野敬也著

ウケる技術 水野敬也著

ウケる日記 水野敬也著


作者はこれを書いている時、ふと思いました。なろうで合コンの練習できるんじゃないかと←違反でなければ

たとえば、男4人用意して、作品の活動報告欄で男女の役割を分担し、合コンの会話の練習をする。ついでに作品の悩みとか話しちゃって仲良くなりほろ酔いの気分で知らないうちに解散!!合コンっぽい!いや、これは合コンだ!

アイデアある人はメッセージください。待ってます。ちなみに酒代は自腹です。コンビニで鬼殺しの用意お願い致します。


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