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伝説の……  作者: 風薙流音♪


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E:equal

 ――引いて足したら同じだろうか


 予想外の展開だ。


 いい加減に過去の清算をしたいと思い立った俺は、贈り物で全てを水に流してしまおう(実際に水に流された俺からしたら忌々しい言葉だ)と思い立った。


 贈り物といったら当然宝石が最強だろう。その中でも宝石の女王、ダイヤモンドならば俺の命を救った借りに釣り合うのではないか?


 俺は決然とバイトに励み、苦節三ヶ月の果てにダイヤモンドを手に入れた。給料三か月分だ。深い意味はない。小さくても立派なダイヤの指輪だ。本当に深い意味はない。別に、渡すときに言う言葉を徹夜で考えていたから寝不足なわけではない。左手の薬指に嵌めてやろうなんて0.01カラット程も考えちゃいない。


 そして今、指輪のダイヤは粉々だ。


 どこかで見たことがある若い女性店員が、購入したばかりのダイヤを不自然極まりない落とし方で床に叩きつけたと思ったら、ハンマーを持った見慣れた顔が「あ~れ~」なんて言いながらしっかりと狙い済ましてダイヤを叩き割った。何だこの、「花火を買ったつもりがダイナマイトでした」というような展開は。


 俺は真っ白になった頭でとりあえず欠片を集めるだけ集めると、どこかやりきった表情の元・命の恩人にそのまま渡してやった。「え……? わ、わ、わたしに?」


 大きく目を見開くと、顔をうつむけて押し黙る。まぁ、自分でやったことなら、諦めもつくだろう。


 俺のハートは取り返しが付かないくらい割れてしまったわけだが。

2007.10.15

※字下げと空行の追加を行ったメモ。2026.1.11

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