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T:tea
――お茶でも飲んで忘れたら
私たちの決闘は、ついに全校生徒の見守る中、決着の時を迎えていた。
いつのまにか、負けた方が勝った方の言うことをきく、ということになっていた。決闘の前にキチンと決めておくのを忘れてた……。
グランドは野次馬と暇人、それにグランドのコンディションを気にする運動部で埋まっている。
私たちは今や、クラスメートたちに飾り付けられて、芸能人ばりの格好をして朝礼台裏の控えテントに座って待機している。……テントを用意したの誰なんだろう。
温かいお茶が、二人の前で湯気を立てている。
夏真っ盛りとはいえ、熱いお茶はありがたい。お茶は、本番前の張り詰めた神経を優しくほぐしてくれるのだ。
先攻は私。
「絶対に負けない」
そういい残して、私は朝礼台のマイクの前に立った。
2007.10.15
※字下げと空行の追加を行ったメモ。2026.1.11




