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――まずは4隅から
この勝負、もらった。
何を隠そう私は今朝までの長雨の中、ひたすら家でジグソーパズルを解いていたのだ。だってサボタージュって暇なんだもん。おかげで途中からは私のジグソー熱に火が点いて、不良も伝説もほったらかしで片っ端から解きまくっちゃった。
「あなたの真剣な瞳、百万ドルの夜景もひれ伏す輝きよ」
「あっちゃんのその、熱しやすく冷めやすい所もロックだぜ!」
親友の二人からも励まされて、つまり、準備万端なのよ。
対する敵は疲労困憊で夢見心地。お腹も減って力も出ない。アンパンも食パンもカレーパンもジャムもバターもチーズも、ここには誰も助けには来ない。だって二人きりだもの。完全に私が勝負の流れを握っているわ。当然、さらに保険も掛けてある。何が何でも、勝つために。
それぞれに1箱持って、広い体育館の床にポツンと二人、向かい合わせで陣取る。
決闘らしく、コイントス!
2007.10.15
※字下げと空行の追加を行ったメモ。2026.1.11




