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白の目1紀 創られた世界線

超電磁爆発=ビグヴァルの誕生


「ああ、痛いっ・・・ちぃ・・・」


名前は「ビグヴァル」だと思い出す。

それが何なのかを思い出せという“声”が脳へ突き刺さっていく。

痛くてたまらない。体は緩やかに痛みを感じるようにカタカタと揺れている。

ありがとう、「あなたはビグヴァル、わたしの子ですよ」という声よ。


わたしはその蒼いところへ向かうよ。

わたしはその冷たなところを温めてあげる、とあなたへ伝えたい。

ああ、するする、滑る。ドクン、これが最後の音なのですね。


体が浮いた、そして流れた・・・。

あ・・・あ、う、お、え、あ、声が漏れたそれが“自分”というのだそうだ。

膜から、わたしは落ちてゆく、蒼くも黒いそこに向かうから・・・。

ああ・・・なんと、つよい痛みなのだ。これが・・・「糸」・・・なのか。

その赤い糸は蒼くも黒い空間を這ってゆく。ええ、わたしから遠くあなたが離れてゆくのです。同じ場所にいた筈なのに、糸よ、教えて。とても遠い場所をも幾つ、幾つと別れてゆくキミ達は一体だれなの?


「シースペイン・アイン宇宙”アミ”と呼んでください」


そうですか、わたしはビグヴァル。よろしく・・・。

あの膜からピリピリする電磁が起きたのをその“身”に感じ取れた。強い痛み、それが“超電磁爆発”だったことをアミは言ってくれた。ビグヴァルが何も分からない底を創る、それがわたしの使命なんだと誰かが言ったのです。


「アミよ、シースペイン・アインよ、キミはたった一つの“世界”なんだよ。そこの糸を見てごらん?まるで線のように伸びているではありませんか。それが宇宙線というのですよ?」


わたしの使命、宇宙にある泡を飛ばすこと。その線を一本だけ手に取ってみよう。すると線は「わたしは固くて細いでしょう」と言う。その一手を泡に振り出すと泡が散ってしまって、沢山の粒となった。知らなかったそれが“光”というものでした。ええ、「それはもう生命という星の形を宿したのです」―――誰かが答えた。


”「思い出すの。今は記憶が無いかも知れないけど、あなたは再びもどる」”

”「他の選択肢みちは・・・」”

”「これ以上は、言っては駄目よ」”



テキスト「あ・・・あ、う、お、え、あ、声が漏れた」=言葉が話せる事を思い出す

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