表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

どうも初めまして。

創世。

白の目、超電磁爆発のはじまり

画像投稿してます。

挿絵(By みてみん)―無の中―


ゴ―ォ―・・・


何かと何かがぶつかる瞬間を留めている。

なぜ、時間が閉じているのだろう。それすらも分からないこの空間にパチリ、と何かが動いた。名前も何もわかるとも表せなかった。

丸くて青い何かと、突き立つ稲妻の様な形状が貫かんとするのに”ピクピク”とする。これは何処で起きているのかも。どこかで「音ですよ」と応答される。一体幾つ寝ていたのだろう。

クウぅ――、おお、これは?辺りは空気が鼓膜を突き抜ける。それが言葉になるのはまだ。なに?それは流れだというのですね―――。


ドックン、

それがどのようにも捉えられなかった。

鼓動が裂けるような強い響きがこちらへ伝わる。

それを形容すると、「なんという事だろう」と伝えてくれる。

”シメシメ”と音が流れてくるこれは何だろうと答えが返って来る筈なのに、何も返っては来なかった。そこから流れてくるのは無上だった。何かが何かとぶつかり合い、何処から何が起きているのか割れていく。その軋みが”トン”と流れてくる。冗長なのに強い怒りと悲しみがぶつかるような感触を得られて往く。

どうしてたくさんの線が”ドンドン”と音を立てて流れてくるのか。それすら言葉という形で連なりこの上ない喜びだったのだ。それが何故喜びなのか知らないのに、知っていたかのような感覚だ。


スウ――、

あなたが痛みと告げています。そこが「居場所なんだ」っていうんです。

音、居場所、痛み、何かが足り得ていない。そこへズーーッと刺さってくるのが伝わる。何かがが瞑ることを伝えてくれる。

ハア―――ァ・・・

「あなたは?」

はい、あなたなのです。ねぇ、よいでしょう?あなたは倒れていたのです。

ドッ、ドッ・・・ド――ット・・・何があったのか知らなかったその“恐れ”とは?

倒れていたそれは何だったそのなにかに「守られていた」のだろうか。

違うあなたが「たくさん休んでいた」と跳ねてきたのだ。


フワッ?それが“白い目”だとあなたから音にする。そう、知らなかった。

だけどあなたからは眩き白のほうが映ってくる。何と何が一緒になるとこうも映るのか、どうしてこうも心地よいのだろう?

トクン・・・「え!」そこで生きるために動けという。何かが裂けようと動きはじめた。「痛くてたまらない!」何かがあなたを出そうとする。ますます汗が滲む。


―――だめだ、あなたは起きたのに動けない。


「起きる」とは何かも分からない。少しでいい、休ませて・・・


ドン、いい、温かい・・・教えて、ください?

ド、トックン、トクン・・・・、ああ、なんと苦しい、これが汗!

それは“意志”なのです。さむい、ふるえる、そしてあたたかい・・・。

あなたへの“贈り”といいます。痛みを贈り続けるそれを何というのですか。

――シュルシュルシュル――、

何かが巻き付くその言葉さえ見つからなかった。

それは一体何を示すのかと起きてみた。教えてほしい、と音を出す。

するとようやく白の目をパチリと解き放つと、それは「赤い」ことを教えてくれた。それは「糸というのですよ」と答えた。

フオ――ォンッ――ピ、ピ―、ピリ――、

赤い糸が切れてゆく。その切れ目から蒼くて見えないところが現れた。

そこへ光って丸くてキラキラした泡が流れてゆく。これは何だろう、強くも当たるその勢いにまみれてゆく。


「あなたは誰?」


あなたとは“何か”を教えてくれそうだった。

教えてくれた音に“ありがとう”と伝えた。

これでようやく動ける。

パリ、ピッ―――、トン、トン・・・ドン

音だ、音が鳴る。あなたを呼ぶ音が“うれしい”と伝えてくれる。動けば動くほどその音が響くので「たのしい」と波長にも似たそれが遂に、赤い糸の向こうを突き抜ける。えい、えい、やぁ―――ア・・・ドオンッ!

キリキリキリ・・・パシャアアァ―――・・・

「あ・・・あ、ゥ・・・あ!」

音が鳴るとまみれる何かが出ていった。

あなたが動けば何かに当たると出てゆくのだ。

そっと、あなたに当たるそれは何ですか?と聞いてみた。

それは“膜”だとあなたが教えてくれた。

そこは“円”だったことも伝えてくれた。

動くそれが目、腕、口、足だといい、あなたに包まれる事を“脳と体”なのだと見せてくれた。そこで何故にあなたは“感じる”のかも知りたくなりました。

あなたは“わたし”という音をその耳に動かせてゆくのです。

それがわたしの“記憶”なのですよ、と教えてくれたのです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ