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病気なんかに負けません!  作者: あるにゃとら
0歳~

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10

「「お誕生日おめでとう!アウリクラ!」」

「あいあとー!」


 時間が過ぎるのは早いもので、私が生まれて3年がたった。今では私も立派な美少女となっている。


 まずぱっちり二重。そしてお鼻は下から見ると正三角形でバランスが大変よろしい。さらにカリーナさんから「糸のようだ」と評されるほどに繊細な両親譲りの金髪。


 ケアなんて何もしていないのにサラサラなのだ。これが若さか、あるいは遺伝か。

 どちらかというと遺伝っぽい気がする。お母さんは言わずもがな、お父さんも男なのにさらさらしてる。抱っこしてもらう時に頭をなでているから知っているのだ。


 そして目の色。お父さんが碧色でお母さんが黒色だから混ざっているのかと思っていたけど、全然そんなことはなくお父さんの遺伝子が強いのか碧色だった。

 金髪碧眼という個人的美少女必須要素を持っているのは非常にうれしいのだが、お母さんの遺伝を感じなくてちょっぴり寂しい。


「さて、アウリクラ。3歳になったらしなければならないことは覚えているか?」

「はい!きぞくきょーいくでしゅ!」

「ふふ、正解よ。アウリクラは賢いわね~」

「へへ~」


 なんと私、貴族の家に生まれたらしい。

 生まれた当初はお金持ちなんだな~くらいに思っていたが、そういう次元を軽く超えていたようだ。


 なんせ貴族、しかも貴族の中でも位の高い侯爵家と言う位に長女として生まれたのが私らしい。初めて聞いた時は流石に腰を抜かした。

 うそ。事実は聞いた時が1歳になる直前だったので普通に立てなかっただけ。要はそれくらいの驚きだったという事である。


 さて、そんな貴族家のしかも長女として生まれたわけなので、私はとんでもない量の勉強をしなければならない。この国は女でも家を継げるらしいから。

 勉強するのは魔法のことだったり、歴史だったり、この国の地理だったり。


 さらに王国貴族のパワーバランス、領地経営のこと、貴族としての心構え、礼儀作法。

 ついでに外国語と戦闘訓練なども。


 ん?戦闘訓練?と思う人はいたかな?私は思った。貴族なのになんで戦闘訓練が必要なんだ?と。というか戦闘訓練って何と戦う訓練だ?人?動物?と。

 これに関しては歴史の勉強が始まったら教師の人が教えてくれるらしい。


 お父さん曰く、この国には永い永い歴史があって、それによって私が苦労することもあるかもしれない。

 詳しい話は私がちゃんと歴史を学んでからするが、あまり気持ちのいい話ではないことを覚悟しておいてほしいとのこと。


 かなり強めに脅されたのでちょっと怖いのだが、まぁ大抵のことは平気だと思う。お父さんもお母さんも守るって言ってくれているし。


 それに私、いまでこそ見た目は3歳だけど精神年齢は18歳だから。そう簡単に参ったりはしないよ。

 一度死んだ人間なんだ。あの時の寒気、恐怖、哀しみに比べれば大概のことは何でもない。


 それこそ、あの時と同じ『死』以外は。


「それともう一個、アウリクラが楽しみにしていたことがあるわよね~?覚えているかしら~?」

「!まほう!」

「はい正解!偉いわよ~」

「むふー!」


 3歳になるともう一つできるようになることがあって、それが魔法。

 なんで3歳かというと、これに関しては私が異常に早いらしい。


 普通の子は善悪の判断がつく5歳から魔法の勉強を始めるのが一般的らしい。理由は簡単、危ないから。

 最低限善悪の判断と分別がついていないと、魔法が使えるようになったことがうれしくなって暴走してしまい、他者に怪我を負わせたり自分自身が命の危機に瀕してしまうこともあるそうだ。


 だから普通の子は大体5歳くらいから魔法を学ぶが、私は家族視点異常に賢いので魔法を学ぶことに賛成してくれた。

 3歳で魔法を学ぶとなるとここ100年は例がないことなので、これだけでも称賛されることらしい。

 私的には、ズルをしているようでちょっぴり気まずい。


 誰かに言えるようなことじゃないから、私の心の中にしまっておくけどさ。


 お父さんもお母さんも怖くないのかな?自分の子供が異常に賢いこと。

 時々メイドが何か見てはいけないようなものを見る目で私を見るんだ。そういうメイドは決まって次の週にはいなくなってしまう。

 多分お父さんが何かしているんだと思う。今までに7人くらいいた。


 そんなことがあれば家族だって私が異常なことは気づいているはずだ。それでも家族は何も言わないで、私に「可愛い」と言って大切に育ててくれる。

 かなわないなぁ。私、この家に生まれることができて本当に良かった。


 幸せだよ。お父さん、お母さん。


「明日には教師の方が来て属性の検査をしてもらえるからね。今日は早く寝るのよ?」

「うん!」

「さて、堅苦しい話は終わりだ。食事にしよう。アウリクラの好きな魚のスープもあるぞ」

「やったぁ!」

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