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# 王女様の華麗なる仕返し 第8話


翌日、リリアナはアレクサンダーと宮殿の秘密小部屋で密会。彼、一晩中ヴィクトルの裏を洗ってたらしい。お疲れ様、忠犬アレクサンダー。


「ヴィクトル・ローゼンマイヤー」アレクサンダー、書類見ながらドヤ顔。「表はヴェルディアの宮廷音楽家。三年前から各国巡業中で、そこそこ有名人」

「でも裏は?」リリアナ、鋭くツッコミ。

「ヴェルディアのスパイっぽいね」アレクサンダー、別の書類をパラリ。「訪れた国で必ず機密漏洩。証拠はないけど、怪しさ満点だよ」


リリアナ、ため息でニヤリ。「やっぱりね。サフィア姉様、いいカモにされてるよ」

「しかも」アレクサンダー、声低めて追い打ち。「複数国で同じ手口。貴族や王族の女に色目使って情報引き出すプレイボーイだよ」

エヴァリン、部屋にノコノコ登場。「サフィア追ったら、今夜『月下の森』で誰かと会う予定だって」

「ヴィクトル確定ね」リリアナ、キリッ。「今夜、乗り込もう」


三人、作戦タイム。ヴィクトルを捕まえるだけじゃなく、サフィアに現実叩きつけて救うのがミッション。いやぁ、家族愛って面倒だね。

夕暮れ、サフィアは「体調悪い」ってベラに嘘つかせ、黒マントで宮殿脱出。馬で月下の森へGO。お姫様、忍者みたいでカッコいいよ。


少し遅れて、リリアナ、エヴァリン、アレクサンダー、国王お墨付きの親衛隊がコソコソ追跡。ドキドキの夜のお散歩だね。

月下の森、満月で白い花がキラキラ。サフィア、森の広場で馬降りて誰かを待機。ロマンチックすぎて逆に怪しいよ。


「本当に来るとはね」

木陰から現れたのは、優雅なイケメン、ヴィクトル。長身、黒髪、青い瞳で貴族風。サフィア、彼見て目がハート。うわ、恋愛脳発動だね。

「ヴィクトル!」サフィア、彼に飛びついてキャッキャ。


「愛しいサフィア」ヴィクトル、抱きしめて額にチュッ。「準備OK?今夜、この国抜けるよ」

サフィア、ちょっとビビり。「でも本当にいいの?国や家族捨てるなんて…」

「選べよ」ヴィクトル、頬触ってニヤリ。「俺か、国か」

「持ってきたよ」サフィア、震え手で巻物差し出し。「国境の防衛計画…これでいいよね?」


ヴィクトル、目がギラリ。「ありがと、愛しい人。これで未来は安泰さ」

巻物に手伸ばした瞬間、森に声がドーン。

「その手止めな、ヴィクトル・ローゼンマイヤー」

リリアナ、月明かりにドヤ顔登場。後ろにエヴァリン、アレクサンダー、親衛隊がズラリ。


「何!?」ヴィクトル、ビックリ仰天で後ずさり。

「リリアナ!」サフィア、顔真っ青で叫び。「何で…」

「サフィア姉様騙すの終わりね」リリアナ、キリッと一喝。「ヴェルディアのスパイでしょ」

サフィア、混乱でキョロキョロ。「何?ヴィクトルは私を愛してる。一緒に新生活始めるのよ」


「本当?」エヴァリン、前に出てニヤリ。「セリーヌ公爵夫人にも同じセリフ吐いた?」

ヴィクトル、顔がガチガチ。

アレクサンダー、手紙チラ見せ。「セリーヌの証言だよ。情報抜いてトンズラしたよね」

サフィア、血の気引いてガタガタ。「ヴィクトル…?」


ヴィクトル、急にゲラゲラ。「こんなバレ方するとはね」サフィア見下ろしてニヤリ。「お前はチョロかった。音楽褒めて愛囁けば即落ちだし」

サフィア、震えて後退。「全部嘘だったの?」

「仕事だよ」ヴィクトル、冷たく一言。「感情抜きのプロだ」


サフィア、涙ボロボロ。リリアナ、姉の肩支えて聖女モード。

「捕まえなさい」リリアナ、親衛隊に命令。

ヴィクトル、逃げようとするも即確保。最後までサフィアをバカにした目線がイラつくね。


森が静かになると、サフィア、木の根元で号泣。リリアナとエヴァリン、両脇で黙って見守り。

「どうして気づいたの?」サフィア、泣き顔でリリアナガン見。

「姉だからだよ」リリアナ、優しくニヤリ。「苦しんでるの分かったし」

「あなたを憎んでた」サフィア、正直にゲロ。「王位継ぐって知って嫉妬で頭おかしくて。ヴィクトルに簡単に乗せられた」


「私もそうだったよ」エヴァリン、しみじみ。「でもリリアナは責めずに助けてくれた」

サフィア、リリアナの手ギュッ。「ごめん…本当にごめん」

「もう平気よ」リリアナ、ニッコリ。「これから三人で頑張ろう」


月下で姉妹三人、ハグタイム。誤解と嫉妬が溶けて、新たな絆がチラホラ。いやぁ、感動的すぎて笑えるね(ニヤリ)。

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