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# 王女様の華麗なる仕返し 第6話
建国記念日の祝典は、王宮の大広間でド派手に繰り広げられてた。金銀の装飾が壁をキラキラさせ、天井の水晶シャンデリアが眩しくて目がチカチカ。使節団や高官たちが正装でウロウロ、優雅な音楽に合わせておしゃべり三昧。華やかさの裏で誰かがコケるのを待ってるのがお約束だよね。
レオン国王とエレノア王妃は玉座でドッシリ、客の挨拶にニッコリ。三人の王女もそばで待機中。
「準備OK?」リリアナ、エヴァリンにコソッと確認。
エヴァリン、緊張でガチガチ顔で頷く。「うん。でも本当に上手くいく?」
「平気よ」リリアナ、ニヤリ。「計画通りなら、ダリウスが自分で墓穴掘るよ」
宴の途中、アレクサンダーがリリアナに耳打ち。「ダリウス卿、来たよ」
リリアナ、頷いて国王にスッと接近。「父上、東方の贈り物できたよ。チェックして?」
「ああ、いいぞ」国王、娘に優しくニコッ。
一方、エヴァリンはダリウスに近づく。彼、派手な服で貴族とヘラヘラ中。エヴァリン見ると目がギラリ。
「エヴァリン王女」ダリウス、深々お辞儀。「今夜は一段と輝いてるね」
「ダリウス卿」エヴァリン、作り笑い。「ちょっと話したいの。個室どう?」
ダリウス、不敵な笑みで即答。「喜んで」
二人が消えるのを見計らい、リリアナはアレクサンダーと宰相にチラッと合図。計画、発動だね。
エヴァリン、ダリウスを小さな応接室へ。扉閉めて、緊張顔でガン見。
「どうしたの、王女様?」ダリウス、近づいてニヤニヤ。「悩み事?」
「うん」エヴァリン、震え声で切り出す。「父上の印璽使った文書が見つかっちゃって。私たちのこと…全部バレた」
ダリウス、一瞬凍りつくも、すぐ平静装う。「心配いらないよ。誰も知らないはず」
「でも、もしバレたら…」
「その時は」ダリウス、冷たく一言。「あなたが全部被ればいい。印璽盗んだのはあなたでしょ」
エヴァリン、ショック顔。「私が?でも、あなたが…」
「俺は知らないよ」ダリウス、肩すくめてシラを切る。「ただの商人が王家に絡むわけない。あなたが俺を使ったって話すだけさ」
エヴァリン、涙目。「愛してるって言ったのに…」
ダリウス、薄笑いで追い打ち。「ビジネスだよ、王女。あなたは便利な道具。隣国の王女も同じさ」
その瞬間、衝立の裏からリリアナ、アレクサンダー、宰相、近衛兵がドヤ顔で登場。
「何!?」ダリウス、目ん玉飛び出し。
「商人ダリウス」宰相、厳かに宣告。「王国への謀反と詐欺容疑で拘束ね」
ダリウス、逃げようとするも近衛兵にガッチリ捕獲。「罠だ!」怒りで顔真っ赤。
「全部聞こえたよ」宰相、冷たく一言。「おまけに過去の悪事の証拠も揃ってる」
アレクサンダー、書類の束をドン。「隣国での詐欺の証拠。各国協力でゲットしたよ」
ダリウス、顔真っ白で言い訳試みるも、もう詰み。
宰相、近衛兵に命令。「地下牢へGO。明日、審問ね」
兵士に引きずられていくダリウス。エヴァリン、肩ガクガクで泣き崩れ。リリアナ、姉の肩を抱く。
「終わりだよ、姉様」リリアナ、優しさ装って。「騙されてただけだから」
「バカだった…」エヴァリン、すすり泣き。
「違うよ」リリアナ、首振って聖女モード。「認められたかっただけ。誰だってそうなるさ」
宰相、エヴァリンにガン見。「王女、あなたも法に触れたよ。でも、ダリウスの被害者でもある」
「罰は覚悟してる」エヴァリン、涙拭いて気丈に。
リリアナ、国王に相談を提案。結局、エヴァリンは厳重注意と半年の奉仕活動で決着。国王、娘の愚かさに呆れつつ責任は取らせるとさ。
祝典後、リリアナとエヴァリン、王宮の庭園で二人きり。満月が優しく照らす中。
「なんで助けたの?」エヴァリン、静かに質問。「あなたをハメようとしたのに」
リリアナ、月見上げてしみじみ。「姉様、私たち家族だよ。ライバルでも敵じゃない」
「でも王位は…」
「王位なんてどうでもいいよ」リリアナ、優しく。「一緒に王国良くする方が大事でしょ」
エヴァリン、初めて素直に笑顔。「賢いね。女王にふさわしいよ」
「ありがと、姉様」リリアナ、姉の手を取る。「これからは協力してね」
月下で和解のハグ。でも、リリアナの心はまだザワザワ。サフィア問題が残ってるし、なんか企んでる気配プンプンだよ。
「次は何?」エヴァリン、好奇心で質問。
リリアナ、遠く見てニヤリ。「まだ仕事あるよ。サフィア姉様も何か企んでるはず」
エヴァリン、ビックリ顔。「サフィアが?まさか…」
「うん」リリアナ、キリッと。「でも安心して。今度は二人で立ち向かうよ」
楽しみだね(ニヤリ)。