特別編:コードネーム ミオン
やりたいことがない。なら言われた通りにする。だから軍の居心地はよかった。
でも、このままじゃダメだ。それはわかっている…わかっているけど…
「隊長、そろそろターゲットポイントにつきます。報告を頼みます」
「はっ…すまない、了解した」
隊員の顔が少し心配そうになった。
「隊長…最近ボーとすることが多くなっています。何か…心配事でもあるのですか?」
僕も気づいた。最近の僕はすごく変だ。多分だけど、僕は…今の僕が嫌なのかもしれない。
「心配かけたな、僕はいつも通りだよ」
「無理しないでくださいね…」
無理なんて…してる、かな?
「隊長、頼りにしてます」
「頼られちゃ負けたらんないね」
今は、今はとにかく、自分の部隊をしっかり律して、任務を完了させ、安全に帰還する。それが今の僕の全て。少なくとも今は。
22:58
「こちらブレイク部隊、ミオン、目標地点に到着、いつでも動ける」
『こちらHQ、了知した。今回の目標を再確認、勢力の大きい集落による他陣地への侵略用の拠点の制圧おyびせいぃ…(ノイズ)」
「えっ…」
「ふう、みな落ち着け、通信障害だ。今はもうターゲットの認知可能な範囲内。弾倉の再確認、警戒レベルもマックスだ」
「「(一同)ラジャー」」
23:06:08
予定時間よりも早い、本来なら本部に確認しなきゃだが、今は通信不能。となれば全ては僕の判断に委ねられる。何も初めての事ことじゃない。でも…今回はなぜか、みんなのことがいつもよりなぜか…
(スパッ)光の反射?っは!
(ドスッ)ふっなるほど
「ぐあ」「なっ!」(シュ…パッ!)
「トラップの警戒!陣形は崩すな!黄の方面のカバーを赤と緑が!他のやつは目を少し回せ!っ?」
(ドドドッ!)
声での位置判断、只者じゃない。
「コンタクト!!」
(ドドッ!)
23:07:03
おおよそ1分、通信手段がない今では敵が短時間で集まるとは考えずらい。
ステージは廃墟、部屋が細かく分かれている。近~中距離メインだ。CQCフォームっと。
さっきの攻撃から逆算すると壁2枚の向こう。
(カチャッ…シュッ)
「すー…」
23:07:07(ピー)
(ポンッ!)
足音からして一人か二人、ダウンフォームで行こう。
「ぬっ」「う」
はい二人目視、右をターゲティング。
(パン!)
勢いに任せてコロリ、そして左の重心を崩す。
(ドッ…)「ぬお!」
(パン!)KC。
右確認。
(パン!)KCっと。(ピー)
「ふう…6時方向のカバー!リロード」
「ラジャー」
00:12
まあまあといったところかな。
23:07:24
23:34:45
「こちらブレイク部隊、ミオン、ターゲット拠点の制圧完了。」
「こちらHQ、了解した。報告を」
「負傷状況は軽症一名のみ。敵状況は23名KC、3名戦闘不能、捕虜は必要ですか?」
「捕虜の確保を確認、基地への連行を命ずる」
「ラジャー、ミオン アウト」




