-Bad City- かつての相棒を追い続けて
初めて小説を投稿してみたのですが、内容はどうでしょうか?僕自身グラセフが好きなので、それっぽく書いてみました。
2017年、アメリカ合衆国にあるとある銀行で大規模な銀行強盗事件が発生した。
その銀行は「バンク・オブ・アメリカ」という大手銀行の支店だったので、警備もそこらのヘンテコな銀行よりも格上だった。いや、そんな言葉では表せない。チンピラと自衛隊ぐらいの差だ。しかし、その厳重な警備を強盗犯達は突破したのだ。
暑くて皆がアイスや飲み物を口にしている夏の日、マイケル・クリントンとジミー・チャーチルという2人の男達が、一生懸命になって車の荷台にヨーロッパやアジアのマフィアから手に入れた最強の武器たちを積んでいた。物騒な物を積んでどうするんだと思う人間も居るだろう。実際、物騒な事をするのだが。
彼らが行おうとしていること、それはつまり「銀行強盗」だった。何でそんな事をするのかという話だが、マイケルとジミーは幼い頃からスラム街で育ち、そこで生活してきたのだ。その時に地元のギャングに入ったのだが、「俺らが生き抜くための術を教えてやる」とギャングのボスみたいな男に言われたのだ。その癖が身体や脳にしっかりと染みついてしまい、今でも平気で殺人や強盗をしているのだ。
そして、荷台に銃や爆弾を積み込むと、
「ジミー、今回はスリルたっぷりだな」
「ああ。しっかり楽しもうな!」
俺は生活をするため仕方なく盗みをする反面、スリルを味わう事が大好きなのだ。特に今から行う強盗行為なんかは、薬物やセックスよりも快感だ。ただ、捕まらないように気を付けなければいけないが。ちなみにジミーも、犯罪行為が大好きな人間だ。本人曰く「金とか女よりも大好き」と言っていた。
銀行に向かっている途中、ジミーの機嫌が悪そうになった。
どうしたのかと思い、ジミーの話を聞いてみると、
「マイケル、見てみろ。検問だ」
彼が指さす先に警察官が居たのだ。幸い、MP5は持っていないただの制服警官だが、今から銀行を襲撃しようとしている人間からすると、かなり邪魔な存在だ。
検問をすり抜けるには、大人しく検査を受けるか、それとも強引に突破するしかないだろう。一応、車に積んだ武器は箱や袋に包んで隠しているが、絶対に見つからないという事は無いだろう。もしもここでバレてしまったら、強盗以前の問題だ。そして、ジミーはこう判断した。
「仕方ない。ここは大人しく受けよう」
「おいおい、大丈夫かよ?」
そう言うと、ジミーはニヤリと笑って警官を見た。
「ああ、そういうことか」
この検問所に居る警官は、スマホゲームや酒などを飲んでおり、どう見ても真面目な公務員には見えなかった。つまり、ここの検問所はザルなのだ。
「多分大丈夫だな」
「そうだな。問題無いだろう」
そして、検問所に車を進めた。
案の定、そこに居た警官はかなりガサツな奴で、ろくに車の中さえ見なかった。まあ、その方が俺達にとっちゃ助かるんだけどな。
検問所を通り抜けた後、俺とジミーは大笑いしていた。
「楽勝だな!」
「警官が低能で良かったぜ!」
大笑いしながらジミーはアクセルを踏んだ。
ハンドルを操作すること数十分、ついに今回襲う銀行に到着した。
車を銀行の裏側にある駐車場に停めて、強盗準備を始めた。
「よし、防弾ベストとヘルメットを着けるぞ」
段ボールに入っているヘルメットと防弾ベストは、州軍に勤務している友達から貰ったものだ。本来の値段は数万円するが、それを友人はタダで譲ってくれた。少し状態は悪いが。
装備を各自身に着けると、次は武器を取った。今回使用する銃は、ロシア製のアサルトライフル「AK74]と我らがアメリカ合衆国製のサブマシンガン「MAC-10」だ。拳銃はM1911A1だ。ジミーも一緒だ。
「ジミー、弾は込めたな?」
「ああ、いつでも行けるぜ」
マイケルは腕時計で時間を確認した。時刻は午後1時、3分後に銀行に突入する計画だ。
「ジミー。お前は警備員を蹴散らして、俺は金を根こそぎ盗るからな」
「へいへーい、了解了解」
最後に役割の確認だけしておいた。
そして、1時3分になった。
「よし、行くぞ!」
「おう!」
2人の強盗は銀行の窓ガラスを割ると、強引にそこから入った。
いきなりこのような事になったので、重武装の警備員も驚いていた。だが、それはジミーからすれば絶好のチャンスだ。
「ここは任せたぞ!」
「そっちもな!」
ジミーは銀行のホールに居る警備員と銃撃戦を始めた。
元傭兵のジミーの銃の腕前は凄まじく、ショットガンやアサルトライフルを装備した重警備員を蟻を踏み潰すかの如く殺害していた。
銀行に居る職員や客が騒ぎ出す中、マイケルは支店長に金庫まで案内させていた。
「番号を教えろ!」
「わ、分かったから……」
そして、金庫に着いたと同時に俺は支店長に番号を聞き出そうとした。
「えっと……何だったかな」
クソ! 最悪だ。コイツ、支店長だっていうのに、金庫の番号を忘れやがったみたいだ。
「使えねえ奴だ! もういい、ここを爆破させる」
頭に血が昇った俺はピストルで支店長の脳天をぶち抜き、ジミー特製の高性能爆薬を金庫の重厚感ある扉の前に設置した。
設置し終えると、俺は近くにあった壁に身を隠した。
数秒後、大きな爆発が起きた。今さっき仕掛けた爆薬が爆発したのだ。
金庫の扉を確認すると、きれいさっぱり扉が無くなっていた。大成功だ。
「肝心の中身はどうだろうか」
金庫室に入ると、想像していたよりかは金が少なかったが、それでも数千万以上はあった。
「カジノにもキャバクラにも行けるな!」
1人で高笑いしながら、バッグに大金を詰め込んでいった。
ロッカーに入っていた金を全てバッグに詰め込めたので、金庫室から出ようとした。
「クソ、面倒な事になったな」
金庫室の外には警備員が取り囲むかの様に、俺が出て来るのを待っていた。
「まあ、ここに居てもしょうがないな」
そして、俺は手榴弾を手に取り、安全ピンを抜いた。
「花火でも見とけ!」
手榴弾を警備員達に投げると、それに驚いた警備員達だったが、その肉体は爆散した。肉片や血がこっちにも飛んできた。ちなみに、この手榴弾もジミーが手掛けたものだ。
「全く、これ絶対火薬の量ミスってるだろ」
ともかく、金はほとんどバッグに詰め込めたので、ここにもう用は無い。
すると、ジミーが走ってやって来た。
「ホールの奴らは全員片付けたぞ」
「流石だな。じゃあ、ズラかるぞ」
任務を終えた俺達は駐車場に行き、車に乗り込んだ。
「こんだけありゃ、一生遊んで暮らせるな!」
「そうだな……ん?」
バックミラーを見ると、警察のパトカーが追って来ていた。
「マズいな。今は逃げる事に集中するぞ」
ジミーがエンジンを掛けると、俺はジミーが使っていたライフルを拝借した。
コッキングすると同時に、車が前に発進した。
「しっかり前見とけよ」
「そっちも後ろの連中を片付けろよ」
「ああ」
迫って来る何十台ものパトカーに鉄の雨を浴びせた。警官の持っている銃はショボい口径の銃だが、俺やジミーが使っているのは軍用の銃で、警察の銃よりも倍以上の威力がある。さらに言えば、俺達は手榴弾や催涙弾も持っているのだ。
後ろのパトカーを攻撃していると、少々厄介な相手が来てしまった。
「SWATだ!」
特殊部隊が来てしまった。SWATの装備は軍隊よりかは劣るが、さっきまでの警官達よりも高性能な銃や装備を持っている。乗っている車両もパトカーでは無く、装甲車みたいなやつだ。
「流石にアレを相手にするのはマズいな」
「ああ、ここは逃げるしか無いな」
だが、SWATはヘリまで使い始めた。
「ヤバいぞ! ヘリの機銃で攻撃されている!」
そのせいで、車の屋根に穴が空いた。
「当たってくれよ!」
俺は窓から身を乗り出し、ヘリの機関銃手に照準と銃口を合わせた。
「ここだ!」
俺が放った銃弾は、見事に機関銃手に当たった。
「ハハハ! ざまあみやがれ!」
席に戻り、今の事をジミーに伝えようとすると、
「畜生、腕を撃たれてしまった……」
ジミーの左腕から血が流れていた。SWATの放った銃弾が命中してしまったのだろう。さらに、最悪な事態が起きてしまった。
「ああ……意識が……」
ジミーが気を失いかけているのだ。
「おい、もうすぐで俺達の隠れ家に着くんだぞ! しっかり……」
だが、ジミーの頭にマイケルの呼び掛けた声は入ってこなかった。
運転手のジミーが気絶した事により、マイケル達が乗っていた車は木に激突してしまった。
「ジミー!」
俺はジミーの身体を激しく揺さぶった。そして、
「マイケル……俺の事はいいから、早く逃げるんだ……」
「何言ってんだ! 俺はお前の事を見捨てないぞ!」
ジミーを担いでやろうと思ったが、既に近くには沢山の警官や特殊部隊が居た。ジミーを背負って出たら、間違いなく蜂の巣になるだろう。
そして遂に、俺は決断を下した。
「ジミー……済まない!」
相棒を見捨てる事にしたんだ。
「また、どこかで、会えると信じてるよ……」
ジミーの顔は怒りや悲しみなどではなく、とても穏やかなものだった。
俺は悔しくてしょうがなかったが、車とジミーを捨てて、警官達から逃げる事にした。何度も思うが、ジミーには本当に申し訳ない。俺の事を殺したっていいくらいだ。
でも、いつかお前を助けてやるさ。信じてくれ。
「ハアハア……!」
気が付くと、俺はある街の道路に出ていた。
「ここって……」
バッドシティ。アメリカ最悪の都市と言われている場所だった。自分が住んでいる街は反対側の地域にあるが、俺は強盗をした上に失敗して、仲間まで見捨てたのだ。もうあの街には戻れないだろう。
「はあ……やっぱり神様は悪人を許さないんだな」
住んでいた街ではもう暮らせないと分かった途端、俺はある覚悟を決めた。
「俺は悪党だ。こんな街、余裕だ」
その覚悟とは、この街でこれから生活するという事だった。
時は流れ、2017年から2023年になった。当然だが、この街の暮らしにもだいぶ慣れた。しかし、俺は未だにジミーを探し続けている。俺の中は、2017年のあの日から止まっているのだ。
「でも、絶対に死んではいないはずだ」
あの時、ジミーは気を失っていたが、あんな事で死ぬような奴じゃない事を俺は知っている。仮に死んだとしたら、その事はニュースで取り上げられている筈だ。だとすれば、ジミーは隠れて生活しているか、刑務所に入っているかの2択だ。出来れば、前者であってほしいが。
そんなある時、バッドシティを仕切っているマフィアの幹部の男から電話がかかって来た。
今のマイケルは心を入れ替えて、不動産会社を経営しているのだが、裏ではマフィアやギャングと繋がっているのだ。
「トレバーか。どうした? 何か用か?」
「用というか、お前と会いたがっている奴が居てな。まあ、とにかく建設途中のビルまで来てくれ」
「トレバーにしては、歯切れが悪いな」
マイケルは通話を終えると、面倒くさいと思いながらもその場所へ行くことにした。
その後、マイケルは意外な人物と会う事になるのだが、彼はその事をまだ知らない。
次回はついにマイケルが昔の相棒と会えます。




