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第206話 蛇の少女2

投稿終わって見てみたらうっかり新規小説になってしまいました、一応同タイトルで前の話205話書かせて貰っています

「ニョロ、そろそろ村が見えて来る頃なんだニョロ」


ヘビージョは先程のローズメルファの話を聞いて不安な声で話をする


「分かった、ホワイトアイル何かおかしな事とか気になる事とか見える?」


ギーラはヘビージョに頷いてから馬車を引っ張るホワイトアイルに聞いてみる


「ウホウホ、別に何も気にならないウホ、ただ血の臭いが凄い事ぐらいだウホ」


ホワイトアイルはギーラ達に振り返るとサラッと大事な事を話す


「・・・・・血の臭いって・・・・・それめちゃめちゃ重要な情報なんですけどね・・・・・」


「ウン、ギーラ、ニオイ、タクサン」


「ハイ、アタラシイ、チノニオイ」


「あらあら、先程までは気配も全く感じませんでしたが今はハッキリ分かりますね、うふふ」


ギーラがホワイトアイルに突っ込んでいると客車から準備が完了したトラとオトギとローズメルファが異変に気付いて声をかけて来る


「そうか・・・・・やっぱりトラとオトギとローズメルファは分かるんやね、俺はサッパリ分からんけど、後ローズメルファ気配がハッキリ分かるってどんな感じの気配なん?」


ギーラは後ろを振り返りローズメルファに聞き返す


「はい、ヘビージョの村に向かっていますのに気配が1つしか感じませんわ、いくら大きな町から離れた村でも気配が1つなのはおかしいですわね、人々が暮らす村ですからね」


「うん、確かにそうやね・・・・・せやっ、ヘビージョ?、ヘビージョの村はまさか住人が1人とかは無いよね?それで村には何人ぐらい住んでるの?」


ギーラはローズメルファの話を聞いてから隣で少し落ち込んでいるヘビージョに聞いてみる


「ニョロ、私の住んでいる村はニョロ、多くは住んで居ないけど1人では無いニョロ、確か30人ぐらいだったニョロ、全部私と同じ蛇族だけの村なんだニョロ・・・・・」


「そうやろね、廃村とか滅ぼされた村とか問題が無い普通の村が1人の筈が無いよね・・・・・それで気配が1つだけ分かるって言ってたけどローズメルファ、それはどんな気配なん?」


ギーラはヘビージョの話に納得して気になっていた事をローズメルファを見て聞く


「はい、あまり宜しくはありませんわ、強めの良く無い気配を放っておりますわ」


「・・・・・ニョロ???、ローズメルファほ、ほ、本当に村の気配はニョロ、1つだけなのかニョロ・・・・・」


ヘビージョは少し時間差でハッとなり慌ててローズメルファに聞く


「・・・・・はい、悲しいですけど村の中で気配を感じるのは1つだけですわ・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


ヘビージョはローズメルファの白目だけの目を凝視して聞いていたが話を聞き終えると無言で下を向く


「・・・・・・・・・・ニョロ、そ、そ、それはニョロ・・・・・む、む、村の家族や仲間はだ、だ、大丈夫なのかニョロ・・・・・・・・・・」


しばらく下を向いて考えていたヘビージョは顔を上げると目から涙を流してローズメルファに縋る思い出で聞いている


「それはですね・・・・・この大量の血の臭いと1つだけ分かる気配の事を考えますと・・・・・ヘビージョには物凄く悲しい事を話しますが・・・・・村の中には生きている方はいらっしゃらないでしょうね・・・・・」


ローズメルファはヘビージョの目から溢れ出る涙を見ながら答える


「・・・・・嘘ニョロ・・・・・嘘なんだニョロ・・・・・」


「いえ嘘では御座いませんわ、私が察知した気配ではヘビージョの村の人々は全員殺害されておりその中で1つだけ残っている気配の者の仕業で村の人々は全滅していると判断致します」


ローズメルファは顔色1つ変えずに目の前で涙を浮かべているヘビージョに白目だけの目と冷静な口調で淡々と話し終える


「・・・・・・・・・・」


ローズメルファの言葉を数秒考え頭で理解する為にヘビージョはローズメルファから視線を外すとゆっくりと無言で頭を下に動かし地面を凝視する


(ローズメルファ姉さん・・・・・確かにそうかもしれやんけど・・・・・もうちょっと優しい言い方とかは無いのかな・・・・・)


ギーラはローズメルファとヘビージョを交互に見ながら自分では村の現状は何も判断出来ないので無言で考えながら視線をローズメルファとヘビージョに動かす事しか出来ない


「それでどう致しますかギーラ?」


ギーラが何も出来ずに視線を交互に数回動かした時ローズメルファと目が合うとローズメルファがギーラに聞く


「んっ?何がどうするの?」


ギーラはローズメルファの白目だけの目を見つめ返して聞く


「はい、私がヘビージョに話をした事は信じて頂けましたか?」


「う、う、うん、ローズメルファが嘘を付くわけが無いし俺は信じてるけど、それが何なん?」


「はい、ヘビージョの蛇族は私が知る限り知性も有り戦闘能力も十分な種族なのですが、その蛇族がたった一人の者に蛇族の村1つを全滅させられたと言う事は中々珍しい事だと私は考える事が出来ますわ、そしてですね蛇族の村に残っている1つの気配の者はかなり強力な力を持っていると私は推測できますわ」


「なるほどな、ローズメルファが気配を感じた奴はヤバイ奴っていうことやね?」


「はい、そういう事ですわ」


ギーラの質問にローズメルファは顔色一つ変えずに答える


「後ですねギーラ?もう私達の存在はその者に見つかっておりますわ、うふふ」


「ほほ~」


ギーラはローズメルファのあまりありがたく無いお知らせに驚いて返事を返す







しばらく馬車を走らせているとヘビージョの蛇族の村の入り口が見えて来る


「よしっ村が見えて来たから、ホワイトアイル入り口の所で馬車止めてくれるかな?」


「ウホウホ 分かった」


ホワイトアイルはギーラに返事をすると村の入り口で馬車を止める、すると馬車が止まった瞬間に荷台から相棒たちが全員飛び出して村の方向を見て警戒する


「みんなも聞いていたと思うけどこのヘビージョの村にはヤバイ奴がいてるからね」


ギーラは村を警戒している相棒達に話しかけて了承の頷きを確認する


「それでどうするか少し話し合うのもええかなって考えたんやけどね・・・・・・・」


ギーラは話すのを途中で諦める、レーンアイル、ザザードスド、ヘビージョ以外の相棒達はヤル気マンマンオーラが溢れ出していた


「・・・・・皆さんは分かり易いですな・・・・・所でレーンアイル、ヘビージョは分かるけど何でザザードスドはヤル気マンマン違うの?もしかして俺の勘違いかな」


レーンアイルはホワイトアイルの右足にしがみついてキョロキョロしていて、ヘビージョは村の心配と冒険者では無いのでヤル気マンマンでは無いのは分かるが、ザザードスドには不思議に思えたので聞いてみる


「・・・です・・なり危・な・相・で・・・ね」


「キャハハハハハ~「それはですねかなり危険な相手ですからね」って言ったんだよ~、まあ~たま~にザザードスドは慎重派っていうか~心配性っていうか~こういう所があるんだよね~キャハハハハハ、気にしたら負けなのにね~、まあ~私はこんな一面も好きなんだけどね~キャハハハハハ~」


レイラャッチは村を警戒していたがザザードスドが話し始めると羽をパタパタさせながら素早く反応して通訳とお得意のおしゃべりを完璧にこなす


「そうなんや・・・そんなにヤバイ奴なんやね・・・・・」


「そう・・・引き・・のも考え・・良・・もしれ・・・」


「キャハハハハハ~「そうですね引き返すのも考えても良いかもしれません」だって~、本当に慎重派なんだから~ザザードスドは~キャハハハハハ~まあ~私はザザードスドが止めちゃうなら止めちゃうけどね~キャハハハハハ~」


「えっ?・・・そこまでなのね・・・・・」


ギーラは少し驚きながら返事をする


「はい」


そう返事をするとザザードスドは村の方向に視線を向ける


「う~ん、どうしたらええかな~」


「ニャ、誰かこっちに歩いて来るんだニャ」


ギーラが悩み始めた瞬間にシルキャドが声を上げる

















お久しぶりです1年以上ぶりです 

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