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aoiバス

作者: 佐田 環

宵闇、真っ暗な宵闇。青く青く、どこまでも青くどこまでも澄んだ、光り輝く世界。バスは翔び進みながら青い粉を地上へ撒いてゆく。「銀河鉄道の夜」のような。きらきら光る。レトロなバスは、青白く発光する。幻想的で、儚くて、でも確かにあるもの。地上の世界は、(あお)い世界へと変わっていく。ガタンガタガタ、ガタンガタガタ。行き先は三途の川、或いは来世の道。現世~思い出の丘~光のトンネル~時の境界~三途の川~来世の道。運賃は前払い、霊魂でお支払い。ちなみに前乗り。

きらきら、きらきら、きらきら。目映い程の光が、溢れ出る。地上の人間からは、眩しすぎるぐらい。それは、死者を再生へと導くバス。蒼く澄んだ、でも夜の恐怖を知っている、そんな心を持った死者たち。魂が少しの間、身体を造りだす。バスに乗ると、死者は魂となって、最後の記憶を刻みつける。思い出の丘。懐かしい思い出が感情となって胸を通り過ぎて行く。光のトンネル。青白い炎が辺りを包み込む。時の境界。美しいブルーのオーロラと濃紺やシルバーに光る星々にため息を吐く。そしてなにか、空気が変わる気配。霊魂たちの、身体が、揺さぶられ――

いつの間にか、そこは来世の道だった。真っ直ぐ、ずっとずっと真っ直ぐに広がる一本の道。ここには、いったいどんな景色が広がってるんだろう。それは、ここに来てみないと、分からない。もしかしたら、来世の道なんて、無いのかもしれない。




二次元みたい。二次元は、眩しい。


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