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運命の赤い糸って結局縛られてる訳で、鎖っすよね

主人公まだ苗字も名前も明かしてないという悲劇...

 

 はいでましたデジャヴ。

 デジャヴ俺大好き。

 デジャヴの語が好き。

 どうせこれも口に出てんだろ、な?な?


「ん?なんすか」


 出てないんかい。

 出るときは出るって言えよな。

 てかそう言う仕様で頼むよ本当。


「何が出るんすか?」


 ほらきた。どこのアニメだよって。

 ほんと、デジャヴと一緒で好きね。この下り。

 何も出ねぇよ。


「ん?なんすか」


 本当もうやだ。俺の都合の悪い時の語だけ独り言始まってるし。

 なにこれ。俺そんな変態キャラにさせたいの?

 イケメンだから変態キャラつけてもキャラ濃くなるだけだぜ?


「若頭変態なんすか?ドン引きですか?」


「知らねぇよ。ドン引きですか?って俺に聞いてどうすんの」


 どこの売れない漫才師だよ。本当。

 てか、変態って聞こえてんのかよ。オイ。

 本当まじ困るんですけど。

 てかココ、剣と魔法の世界なら破壊的ゴリラの顔面でもワンチャン魔法使える?

 使えるなら俺今すぐにでも使ってハイスペックなお顔に戻りたいんだけど。

 魔法使えるゴリラって色々ぶっとんでるけど、全然いいんだけど顔がさ?ね?

 もうお腹いっぱいなのよ。


「おぉっ。若頭!俺手から手鏡でましたぜ!」


「女子力!!」


 なになになに。手から手鏡とかダジャレ?なってねぇしクソつまんねぇよ。

 えっ、アレ。

 魔法とかそう言う類?

 炎とか水じゃなくて手鏡出るの?えっ?


「おぉ若頭!今度は手からあぶらとり紙!!おっ、なんだこの水?」


「おおっ!あぶらとり紙どうでも良いけどお前、水出てんじゃん手から!!ファンタジーじゃん!魔法使いじゃん!すげぇー!!マジなやつじゃんかコレ!」


 あぶらとり紙と手鏡って謎の女子力だけど、えっ。マジで魔法使えんじゃん。まじ異世界転生?えっ。

 ーー俺、魔法使えるゴリラ(イケメン)になれんじゃね?


 そうと分かれば兎に角念じる。集中力だ。集中力。


「若頭。トイr...」


「じゃねぇわ。ふんばってねぇよ。黙ってろ!」


 気を取り直せ俺。足ふんばって((結局ふんばる

 背筋ピン!!

 手に魔力的な、魔法的な力集める感じで...


「どうっすか?なんか出まs...」


「出ねぇよ!!」


「いや、そっちじゃないっす」


「...」


 出ねぇ。どっちも出ねぇよ。は?

 何この世界。俺いじめられてんの?は?

 はぁ?マジでいってる!?

 顔面ゴリラで魔法使えないってつまり...



























 ただの...ゴリラじゃねぇの?


「あっ、でも若頭。ゴリラってう○こ投げて威嚇するっすよね。ワンチャン破壊力ゴリラ級っすよ」


 破壊力ゴリラ級ってどの程度の強さ?ね?どの程度!?

 てか、俺そんな恥ずかしいキャラなの?嫌。本当に嫌。

 イケメンでハイスペックな主人公(もはやこの世界で俺は主人公なのだろうか。しかもゴリラだし)がう○こを投げて敵倒していく的な絵図ら誰が見たい!?

 誰得!?本当に誰得!?


「実況してはヤバイ絵図らです。しばらくお待ちください。【ピィーーーーーーーー】」


「おい、実況してんじゃねぇか。【ピィー】はやめろ」


 お母さん、お父さん...俺...

 ーー羞恥心捨てます...この世界では恥ずかしがっていたら生きていけないみたいです。


「若頭...う○こめちゃめちゃ破壊力ヤバイっすね。一個?いや一杯?投げただけで国二つくらい吹き飛ぶ威力っすね」


「もう嫌...この世界。てかお前なんだよ。水しか使えねぇと思ったらゴリラ連れて空飛んでんじゃねぇかよチクショー...」


 青々と草木が生い茂っていた大草原にポッコリ...いやボッコリ大穴が開いた...

 俺のう○こで...

 どうなってんだよこの世界。


「あっ、若頭。これ水かと思ったら化粧水みたいっす。ヤバくないっすか?応用で空飛んでみたんすけど。今降りるっすね」


 どこの世界に手鏡にあぶらとり紙に化粧水を手から出す魔法使いいんだよ。

 応用ってもはや何でもありかよ。

 応用って言っとけば何でも済むと思うなよマジで...


 てか、お前絶対ボロ切れの服着てるから村人だと思ったのに頭の上にちっちゃく《遊び過ぎた大魔導師》って書いてるよ。

 どう遊べばボロ切れ布の服切るんだよ大魔導師がよ。

 しかも手から手鏡とあぶらとり紙と化粧水しか出せない魔法使いがよく大魔導師になれたな。

 それなら俺う○この破壊力国二つ分滅ぼすのに相当するから超魔導師とかつく訳?

 あわよくば神?

 なに、この世界ゴリラが神なの?

 すげぇよ本当。


「若頭。今気づいたっすけどその頭の上の《発情期なゴリラ》ってマジですか?引くんですか?」


 ほら来た俺イジメ。

 俺いじめてそんな楽しい?ねぇ、楽しい?

 てか「引くんですか?」って疑問形キャラとして定着させようとしてんの?誰得だよ。

 俺の兎に角「デジャヴ」「誰得」って使ってればまキャラ立つ見たいなのと一緒じゃねぇの。


「あっ、若頭。それはどうでも良いんすけど、あっちに若頭の仲間いるっすよ。多分将来の奥さんっす」


 おいおいおい。どうでも良いってよ。俺からしたら死活問題なのにどうでも良いってよ。

 てか、仲間って。

 俺の他にもこんな哀れな壊滅的絵図ら作り出せるやつ...


「いるっすよ」


「いたな...」


 待って。一旦整理。穴ボコとは別の方向からピンクのゴリラ走ってくんだけど、えっ。ヒロイン?

 なになに、どこの世界にヒロインがゴリラなアニメが存在するんだよ。

 そもそも(主人公)がゴリラな時点で終わってる...だが、本当に主人公とヒロインどっちもゴリラでいいのか?

 マジで、いいのか?


「ウホッ♡」


「デジャヴ...誰得よ...」


「若頭。俺...ちょっとう○こ投げて町ぶっ壊してきますわ...。お幸せに...」


「お前ゴリラじゃねぇだろ!!オイ待て!!バカタレ!!」


 ※デジャヴ・・・一度も体験したことがないのに、どこかで体験したような気がする事。だが、この物語では主人公がデジャヴという語の発音を気に入っているので兎に角使う。


「ウホッ♡ウホッ♡」


「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!」



























「ハッ!!夢か!!」


「アホか。夢なら何でお互いにおんなじ夢見てんだよ。つうかお前パンチパーマ、ストレートのままだし、髪脱色されて金から黒になってんぞ。イケメンかよクソ。爆破しろ」


 そう、奇妙な夢だった。

 良かった...と思いはした、保健室のベッドでそれぞれ寝かされていた俺と高橋。

 それで済めばよかった。だが、高橋明らか髪脱色されてるしストレートになんてんの。高橋が。


「あっ、そういう若頭も顔面だけゴリラのままっすよ」


 oh...


「デジャヴ...」


「冗談っす。てか、デジャヴって気に入ってるんすか?」


 テメェ...俺がどれだけゴリラ顔が嫌だったことか...

 おまけにあのメスゴリラ...クソが...


「あら♡起きたの?良かったわ。先生心配しちゃった♡」


「あぁ、おめえかよメスゴリラ...」


「ご迷惑かけたっす!」


 こうして俺の高校生活初日は終わった...

 カオス...


サブタイトルの諸君は、作者の気分で変わるというリア充意識をした一言達。

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