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王子様の訪問(4)

王子(名前では呼ばない)は、夕食を一緒にするという。迷惑この上ないがお父様の立場を考えると仕方がない。

夕食を共にするのは100歩譲っていいが、なぜ私の隣に王子がいるのか。普通お父様や兄だろう。

「ミカエル様、庭園はいかがでしたか？」

「えぇ城にはない花が沢山あってとても興味深い庭園でした。」

「あら、ミカエル様にそう言って頂けて光栄ですわ。」

「リリーは楽しめたか？」

「…うん。王子しゃまといっぱいおはなししたの。」

兄！何故私を入れるのだ！

折角食事を堪能してたのに台無しだ！

(あ、このお肉柔らかくて美味しいな)

フェリス家で1泊した後、王子は王城へ帰っていった。

翌週、私と王子の婚約が決まった。

純粋で天使なミカエル。やばいです（笑）

つなみに、1年間=365日で1週間=7日、1日=24時間1時間60分で時間差は同じなのですが、月は古風な感じで1月は睦月、2月は如月みたいな設定です。