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星に願いを  作者: 望月笑子
7/7

星7

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そうであれば、生徒が自首したことや、精神鑑定により心神喪失や統合失調症で、犯行当時に、責任能力がなかった、などと判断されることや、国選弁護人が付くなどということも考慮に入れて、『僕は、法のもとで保護され守られる権利がある。なぜなら実際、誰よりも愛する人を失ったのだから』

という現実を受け入れて欲しかったのではないだろうか。

指の細工が、冷静なる判断のもとで行われた自作自演であるとするならば、親鸞の教えにもあるような、『どんな極悪人も必ず救われる』という真理を自ら演出して見せたのであろうか、とのり子は憶測して考えた。


このお腹の子がどんな子に育つのか、のり子にはまだ分からないことだった。

けれど、競争相手を締め出し、自分たちだけ大きな利潤を手に入れるという、今のような日本の独占資本主義が続く限り、これらの痛みは、永遠に消えることはないのではないか、とのり子は思う。

そんなことにとらわれて考えながら、ふと夜空を見上げた。のり子のその憂いた瞳には、夏の大三角形が綺麗にうつっている。それは、弦光として、はっきりと輝いていた。

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