いきなり振り返りぼくが生きているか確認してほしい
ぼくの始まりはまだ始まってもいない一人
始まりもないから終わることもないし、
まだ始めてもいないから、終わりも始まらない
終わりの始まりを怖いと思う暇もない身分なので
生をむさぼる
朝七時の時計を見ながら、もう一度息をする
ぼくのはじまりはもう少し先だというならば
夢の世界はなんとつらいことだろう
息もできないし怖いと思うことばかり
もし勘違いをして
ぼくがはじまっていたならば
終わりのはじまりも遠い先だし
息をするのもとてもつらいことだろう
夢の世界もなんとつらいことだろう