【60秒で一気読み! キャラクター小噺】 〜もしも、こんな○○がいたら
【60秒で一気読み! キャラクター小噺】 〜もしも、こんな絶対に死傷者が出ないレースがあったら
【 世界で一番安全なレース どんなことあっても死傷者ゼロ】
響くエンジン音。サーキットを疾走するGPマシン。
高性能バイクに身を委ねるレーサーたちの顔つきは精悍さに溢れている、
と思いきやフルフェイスの中の覗くと妙にどす黒い顔つきだ。
隣をゆくレーサーはカーブでもないのに、首が変な方向にダランとへし曲がったまま走り去った。
それもそのはず、これは参加者全員が死者のレースなのだ。
130Rで数台が転倒&クラッシュ!
ガソリンに引火し大爆発。
手足がへし曲がったレーサーたちが炎に包まれ転がっていく。
しかし、ピットはこの程度では動じない。
黒い棺がゆっくりとオープン。
青白い顔した第二レーサーがバイクにまたがりピットアウト。フラフラとコースに合流していく。
「さあ〜、激しい展開ですが今のところ死傷者は奇跡的にゼロ。安全なレースです」
アナウンサーの実況は間違ってはいなかった。




