第4話 真莉沙の過去
ルカ=フェーゼル
真莉沙と詩夢にとってはお姉さん的存在で頼りにされてるメイド長。
外国人だが日本語が堪能で運動神経も抜群。
物事をはっきり言うせいか、たまに毒舌。
慎重173cm 体重 「秘密です。」
年齢 「20代前半とだけ申し上げます。
好きなもの 「優しさ、でしょうか。」
嫌いなもの 「ありません。」
真莉沙「あれは、ちょうど9年くらい前かな、お父さんの会社が倒産して多額の借金を抱えてしまったの。」
「勘弁してください、来月中には必ず返しますので」
「やかましんじゃい、来月中、来月中ゆうてもうとっくに返却期限過ぎとるんや!!」
「お願いします!お願いします!必ず来月中には必ず用意しますので」
「ちっ、わかったじゃああと1ヵ月待ってやる、だだし、金を用意できへんかったら、そのときはあんたらの娘2人を借金のカタにもらってくからなぁ」
真莉沙「毎月、借金取りが家に押しかけてきたの。
それで仕方なく家を売ることにしてね、でも全然借金の額には足りなかったんだ。でもね、そんな私たちを救ってくれたのが亮ちゃんだったの。」
亮介「え、俺?何もした覚えないよ?」
真莉沙「ほら、あの絵だよ。」
詩夢「私、この絵大好きなんだ。」
亮介「・・・絵?」
真莉沙と詩夢が指差したのは、夕焼けの海岸で男女2人が抱き合っている絵だった。
俺はまたしても目を丸くした。
その絵は、真莉沙が引っ越す時に俺が彼女にあげた、叔父さんからの贈り物の絵の1つだったからだ。
真莉沙「私たちが、泣く泣くそれぞれの宝物を路上で売っている時にね、とあるコレクターのお金持ちが亮ちゃんがくれた絵のいくつかを買いたいって言ってきたの。」
詩夢「うーんと全部で大体10億円くらいだっけ。」
10億!?すっごい額だなあ・・・。
真莉沙「そのお金で借金を返す事ができたんだ。
しかも、借金を返した後もすごい大金が手元に残ってね。
そこから事業を始めてみたら、どんどん成功して・・・。
気づけば世界に通用する程の財閥にまでなっていたの!」
亮介「はぁ・・・、それで今に至ると言うわけか」
真莉沙「それでね、私・・・決めたの!」