横断歩道にヤバいカップルがいた話
なんだったんだろう
この前、用事で愛知県の尾張旭へ行ってきた。
この「尾張旭」という語呂の良い地名が、私は大好きである。
今回は、車の運転は知り合い、助手席にも知り合い、後部座席には私と、同い年の友達という布陣で行ってきた。
久しぶりの遠出で、テンションはマックスである。
しばらく道路を突き進むと、スマホのナビゲーションが、「尾張旭市に入りました」 と教えてくれた。
初めての地に上陸したということもあり、この時の私のテンションは最骨頂に達していた。
隣に座る友達とわいわい話していると、突然友達が窓の外を見て固まった。
「どした? 」
友人は窓から目を離すことなくこう答えた。
「タイ○ニックや…」
そんなわけねえだろと思いつつ、窓のほうに目をやると、そこには二人乗りをしている男女カップルがいた。
男性の方は、ペダルに足をのせて普通に自転車を漕いでいる。
一方女性の方は、サドルの後ろの平たい部分に立って、男性の肩を掴んでいる。
ふーん。この時代に二人乗りねぇ。
……。
ん?
いや待ておかしい。何かがおかしい。
なぜ女性はそこに立ってるんだ。
これは私の知っている二人乗りじゃない。
今すぐ「エンダー」という BGM が流れてきてもおかしくないぞ。
中々状況を理解できなかったが、全てを理解したとき、私の中に残った思いはこうだった。
「これが尾張旭か…」
あまりにも乗り方のインパクトが強すぎて、あのカップル達がしれっと信号無視をしていても気にならなかった。
その後は友達と二人で「エンダーってタ○タニックじゃなくね? 」などとペラペラ話した。
これが初めての尾張旭での思い出である。
みなさんは二人乗りも信号無視もやったら駄目ですよ




