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占い師のカディ

デインナイト村に狼が忍び込んだ。


夜の静寂が重く漂い、星の瞬きが村の屋根を淡く照らし、冷たい風が石畳の隙間を抜ける。

そんな静かな夜に占い師のカディがいた。

彼の占い結果はエヌエフが白……つまり村人だった。

カディは自室の窓辺で震えていた。夜の静寂が彼の不安を深く刻み、星の瞬きがその怯えた目を映した。


「俺に狼を見つける事が出来るのか……?」

カディが呟き、冷たい風がその声をそっと包んだ。占い師の重圧が彼の胸を締めつける。


「俺の占いが皆の助けになれるのか……?」

カディはベッドに腰を下ろし、頭を抱えた。明日の戦いに備え、英気を養わねばならない。だが、眠れない。

夜の静寂が彼の心を押し潰し、星の瞬きがその混乱を静かに見つめていた。



ーーそして、朝霧がデインナイト村の集会所を包んだ。

初日の議論が始まり、冷たい石畳の響きが村人たちの足音に重なる。朝霧が集会所の木目をぼかし、緊張が空気を締めた。


「う、占い結果を発表します……! エヌエフは白……! 村人です……!」

カディが震える声で宣言し、朝霧がその汗ばむ額をぼかした。冷たい石畳の響きが彼の声を集会所に響かせる。


「へっ、偽占いが何か言ってやがるな。占い結果はコールが白! コールが村人だ!」

ルーカスがニヤリと笑い、その目を鋭くさせる。カディの背に冷や汗が流れる。


「俺が占いだ! 占い結果はルーカスが白だ。」

さらにフィアスコが立ち上がり、冷たい石畳の響きがその声を集会所に突き刺した。カディの目が泳ぐ。


偽占い師が三人……カディの心が軋んだ。


「カディが狼だ! 吊れっ!」

フィアスコが突如叫び、カディに言い放つ。冷たい石畳の響きがその叫びを村人たちに叩きつける。


「おう、そうだな。カディは狼だ! 吊れ!」

ルーカスも加わり、朝霧がその笑みを隠した。冷たい石畳の響きが集会所のざわめきを掻き立てる。


「ちょっと、ちょっと……! な、なんで俺が狼!?」

カディが声を振り絞り、混乱した目をで問う。冷たい石畳の響きが彼のパニックを響かせる。


「俺にはもう見えてるんだよ! お前が狼なんだよ! だから今日の吊りはお前だ!」

フィアスコがカディを指差し、朝霧がその鋭い眼差しを包んだ。冷たい石畳の響きがその言葉を突き刺す。


フィアスコの占い『結果は偽り』だ。

だが、彼の『主張は真実』である。


フィアスコの占い結果は、同じ占い師のルーカスを白。つまり、ルーカスは狂人だという事になる。

ルーカスが狂人であるのなら、残った占い師のカディは狼だと言う事になる。


占い師が三人で、対抗の占い師を占っていた場合、こういった計算が行える。

フィアスコは即座にその計算を行っていた。


「いや、なんで俺……!?」

カディはその事に気づいていない。

占い師は初日の議論の一手目からこういう状況に陥る事もあるとの心構えが出来ていなかった。


冷たい石畳の響きが彼の混乱を締めつける。

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