詩 偉人の裏側を垣間見て
この目の前にある現実を分かりたくないと思った
理解なんてしたくないと思った
けれど目をそらす事は許されない
知ってしまったのだから 知らなかった事にはならない
ならばせめて 何かしらの糧にしようと
そう思って目を向けるのだけれど
それは憧れていた心を砕くばかりで
尊敬していた偉人が
裏を返せば大罪人で
子供の頃に憧れた英雄は
大人になるとともに姿を消していった
教科書には輝かしい場面だけ
けれど英雄は人間だから
歴史を記す者達も人間だったから
光の場面ばかりがつづられる
その輝かしい光のささない裏側
そこには
目も当てられない闇があった
「ストーリー」
端的に言えばそう、幻滅してしまったんだよ。
偉人と言う存在に。
子供の頃、光の面ばかり見ていた時は、そんな瞬間が来るなんて思ってもみなかったさ。