龍の日常Ⅳ
現代編続編です。
近くに舞と委員長が居たので俺は声を掛けた。
「舞!委員長!」
声に反応した、舞と東条が振り返った。
「あ、龍」
「篝君」
「体育何する?俺は簡単にできるのがいいんだが」
「簡単なのって言ったら、ドッジとかだよね」
「ねぇ、ここは鬼ごとかどろけいとかしない?」
舞がいきなりそんなことを言った。
「は!?どろけい、鬼ごっこ?」
俺は疑問をぶつけた。
「そう、なんか懐かしいし、久しぶりにやりたいな〜って思って」
「確かにいいと思う。久しぶりに私もやりたい!」
舞の意見に東条が賛成する。
「まー、いいけど、で、どっちするんだ?」
「うーん、鬼ごっこかどろけいねー………。私は、鬼ごっこかな?凛ちゃんは?」
「私も鬼ごっこでいいよ」
「と言うことで私達の意見は鬼ごっこねー、龍そろそろ皆に意見聞かない?早くしないと時間なくなっちゃうよ」
舞の注意で俺は時間を確認した。
始まって5分くらい経っていた。
「了解。全員集合!!」
俺が声を上げると皆すぐに集りだした。
「よーし。まず種目を決めるから、意見を言ってくれ、ちなみに、道具を使うやつは却下な」
俺がそういうと、皆道具を使う種目を考えていたのか、誰も意見を言わなかった。
「誰もなしか、しゃーない、じゃあ俺から、鬼ごっこだ。ってかもうこれに決定!」
俺の独断で決めたが誰も文句を言わないので話を進めた。
「まずは鬼決めだ。鬼は8人でいいな。面倒だから席順で一番前の8人は鬼、残りは逃げること」
文句はなし、話し声もなし、話を続ける。
「範囲はグラウンドだけだ。それ以外にいったやつは………その時決めるわ」
「質問!」
秀吉から手が挙がった。
「なんだ、しょうもないことだったら止めろよ」
「鬼ごっこって時間まで永遠と続けるの?」
秀吉にしてはまともな質問をしてきた。
俺はそれに対してすぐさま返事をした。
「そうだな。じゃあ増え鬼ってことで」
「了解」
「それじゃ、鬼は10数えろ!はじめ!」
俺の声で、鬼以外の人が走って散らばった。
俺は舞、東条、秀吉と一緒に逃げていた。
「お前ら散らばれよ………」
俺があきれながらそういうと、舞が答えた。
「だって、龍と居ると、つかまりにくいと思ってさ、ね、凛ちゃん」
舞は東条に話を振った。
「うん、龍君と居ればつかまらないと思うもん!」
「はぁー………もう、勝手にしてくれ。秀吉お前はどっか行け!」
「えー、あ、龍!お前もしかしてハーレムでもするつもりか!そんなの俺は許さん!!」
そんなことを叫び俺に突っかかってくる秀吉を黙らすために、腹に一発入れた。
「グッ!りゅ………龍……ひ…きょ……う………だ………ぞ………ぉ……」
そういって秀吉は倒れた。
それを見ていた舞と東条は顔を少し引き攣らせていた。
「龍。それはちょっとひどいんじゃ………」
「うん、龍君、いくら織田君が打たれ強くてもそれは、ひどいと思うよ………」
そんなことを言う2人に、説明する。
「大丈夫だ。こいつは打たれ強いから大丈夫。それにあることをすればすぐに復活するから」
「あることって?」
東条は尋ねた。
「ちょっと待って」
東条にそういって、秀吉の方に近づいた。
「秀吉!お前のこと好きって言ってるやつがいるぞ!」
「な、どの子や!龍!どの子なんや!」
そういって秀吉は起き上がった。
「……………」
「……………」
舞と東条は声も出ないようだ。
「なぁ!龍!どこや!俺のこと好きって言う素敵でグラマーな人は!」
言っても居ないことをいう秀吉は放置する方向で俺たちは歩きだした。
「舞、委員長、どうする?」
「どうするって?」
舞が答える。
「いくら俺が怖いといってもしばらくは大丈夫でも鬼が増えると危なくなるから隠れるとかしないとだめだからどうするかってこと」
俺がそういうと、委員長が反応した。
「そうよね…………どうしよう?」
「う〜ん………」
「そうね…………」
3人は、そろって唸っていた。
「とにかく移動しながら考えるか」
俺の提案に2人は頷く。
2人が頷くのを見ると俺は歩き出した。
あと少しで現代編終わります。
もう少々お待ちください。
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