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異世界  作者: 壬生
1:異世界トリップ
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龍の日常Ⅲ

昼食をとった後俺は惰眠をむさぼるために机に突っ伏す。


「舞、俺寝るから放課後になったら起こしてくれ」


返事も聞かずに目を閉じた。





???SIDE――――――


「また寝たね………………」


凛が呆れながら苦笑し言った。


「龍。最近よく寝るね、どうしたんだろう?」


そんな舞の問いかけに凛は答えた。


「ただ夜更かししてるだけでしょ」


「そうなのかな?」


「そうよ、きっとね」


「そうだよね、それより次って体育じゃなかった?」


「げっ!ホントだよ。醍東児だいとうじだよね………………あいつやなんだよね………………眼つきがエロいって言うか見すぎなんだよね………………篝君のおかげで大人しいけど、篝君寝てるしな………………舞、どうしよう………………」


凛は一気に捲くし立てて、目に涙をためて舞に尋ねた。


「確かに、あれはひどいもんね………龍に来てもらおう。龍起きて!」


舞は寝ていた龍を起こし始めた。


「………………っさいな、何だよ」


「篝君、体育だからお願いだから体育の時間だけ起きてて」


凛は瞳をウルウルさせながら龍に頼んだ。


龍は頭をガシガシとかき返事をした。


「わーったよ。分かったから泣き止め」


「ありがとう!篝君!!」


凛はお礼を言って龍に抱きついた。


「お、お前!、ば、ばか!だ、抱きつくな!」


龍はうろたえながら凛を離した。


「舞ちゃん!篝君。ううん、龍君が来てくれるみたいだしいこ!」


「う、うん」


凛はうれしそうに、舞はなんだか困惑した感じで、凛に引っ張られていった。






龍SIDE―――――――――――――――――――


「ふわぁ〜〜………眠いのに、あいつの小言聞かなくちゃいけなくなるな」


俺のつぶやきに秀吉が反応した。


「龍も大変だな………………まぁ、凛ちゃんにあんな顔されたら言うこと聞いちゃうよな〜」


秀吉はニヤニヤとしながら答えた。


「けっ!しゃーないだろう………頼まれたんだから………………面倒だな………」


俺はまたつぶやく。


時間を確認するために腕時計を見ると、12時55分。


《開始が1時10分からだから、そろそろ行かないといけないな………………》


「秀吉!そろそろ行くぞ。遅れるとうるさいから」


「う、うん」


俺たちは、立ち上がり、教室から出て更衣室に向かった。















俺たちはグラウンドに居た。


なぜか。それは、体育の集合場所だからだ。


まぁー、そんな理由でグラウンドに居る。


体操服は、男子はクォーターパンツ、なぜか女子はブルマだ。上は共通の白一色の服。


女子のブルマは、一部男子からは「日本の遺産だぁぁぁ!!」とか「萌えぇぇぇ!!」とかさまざまな声が上がるほどの人気である。


女子からは、絶大な不人気で、体育の時間は大抵の女子がジャージを穿いてくる。だが夏とかは暑いらしく、仕方なく脱ぐ生徒も居る。


ブルマに対して女子は学校側に抗議した結果、多数決で生徒に決めてもらう。と言う指示が出たのですぐさまアンケートをとり集計したところ、ブルマは存続になってしまった。


結果は、俺と一部男子を除く男子は賛成に入れたので、女子と俺と男子一部では人数が足りず、存続となったのだ。


一部男子は喜んだが、女子からの冷たい視線で大抵の男子が黙ったが、それが分からない鈍感か分からないがやたらと喜ぶ男子が多々居た。


ちなみに秀吉も多いに喜んだ一人である。もちろん俺は女子の意見に賛成側だったので、冷たい視線などなかった。


それのおかげか俺は女子からは慕われている。

男子からは怨み、妬み、尊敬、恐怖、さまざまな態度、視線を感じる。


説明などはそれくらいにして、俺たちはグラウンドに集まっている。


目の前には上はランニングシャツで筋肉ムキムキの腕、下は、短パンそしてムキムキの脚、所謂、逆三角の体格を持つという、男の憧れの体系だが(最近はちがうかぁ!)暑苦しい、キモイ、ウザイ、ヘンタイ、エロい、と生徒の意見から分かるように嫌われている。

男の名は醍東児だいとうじ はじめ、職業、体育教師、年齢45歳 独身。趣味、筋トレ、プロテイン。


その男が俺たちの前に立っている。


その男が俺達に向かって声を発した。


「よし、授業を始める。男子、グランドを適当に回れ!行って来い!女子は、柔軟でもしてろ」


醍東児はいきなり意味不明なことを言い出した。

俺は醍東児に質問をぶつけた。


「おい!」


「な、なんだ、か、篝!先生に向かっておい!とは!」


醍東児はびくびくと体を震わせ、声も震えていて、すこし裏声が入ってるっぽい。


「グラウンドを走る意味を教えろ。意味があるから走るんだろな!?」


俺の質問に醍東児は黙った。


「どうした?先生。理由を教えてくれよ。なぁ、先生さんよ」


俺は問い詰めた。


「た、体力つくりだ………男足るもの体力は必要な、なんだぞ………」


「ほぉ……… 体力ね……… なら、グランドを走る事じゃなくても出来るよなぁー」


俺がそういうと、醍東児はぐうの音も出ないようで、悔しいという表情いっぱいにしている。


「そういうことなんで、勝手にやらせてもらいます。まぁ、一応体育なんで、体育の関係のあることしますから、安心してください」


俺はそういって、何をしようかと思案した。

秀吉か舞か委員長に聞こうと思い皆を探した。



ご愛読ありがとうございます。

現代編はあと2話で終了いたします。

感想 誤字 脱字 ご意見 ありましたらお願いします。


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