依頼準備+お買い物
依頼をもらった日のお昼からの授業を恙無く(つつがなく)終了して放課後になった。
「それじゃ、ショッピングモールでも行こうぜ!」
俺の呼びかけに、決まったメンバーが答える。
「ええ、行きましょう」
そして、いつものメンバーでショッピングモールに向かう。
「それじゃ、まずは必要なものを買っちゃいましょう」
カーラの一言で俺たちは道具屋に向かう。
道具屋はいかにもという佇まいのお店だった。
俺たちは道具屋の敷居を跨いだ。
「いらっしゃい」
出迎えたのは中肉中背の男性だ。
その男性に俺は要る物があるか聞いてみた。
「一番いいグリーンポーションと一番いいブルーポーションありますか?」
「はい、どちらとも在庫があります。いくつお買い求めですか?」
「それじゃ、5つお「10個ずつでおねがいします」」
俺の言葉を遮ったのは、フローラだった。
俺はフローラにそんなに要らないと言おうとするために、フローラの方を向くと、フローラは当たり前ですといった顔をしていた。そんな顔をされては文句も言えず、フローラの気の済むようにさせた。
「わかりました。奥から取ってきますので、店内でもご覧いただいて、少々お待ちください」
店員はそういって、店員の後ろのドアに入っていった。
ただ、待ってるだけだとあれなので、俺は顔を回して、店内をぱっと見てみる。
店内はさまざまなものが置いてあった。
だが、全部が道具類である。
まずはポーションが数種類、保存食、バッグ、一時強化剤、等など置いてある。
しばらく、商品を見ていると、店員が奥のドアから出てきた。
「お待たせしました。こちらがお客様のご所望の品になります」
店員の手にはベルトに入れられた、緑色の液体と青色の液体が10個ずつあった。
「ありがとうございます。値段はいくらになりますか?」
「そうですね。10個ずつとのことですので、グリーンポーションは1つ銅板1枚銅貨5枚となりますので、こちらで銀貨1枚銅板5枚となりまして、ブルーポーションは1つ銅板4枚銅貨5枚となりますので、銀貨4枚銅板5枚となりまして合計が銀貨6枚となりますが、これからもご贔屓にしてほしいので、特別サービスとしまして、銀貨5枚とこのポーションベルトをセットでのご提供させていただきます」
「え? いいんですか?」
「はい。こちらとしましては、ポーションを20個も購入していただくような方にぜひともご贔屓にしてほしいので、今回限りですが、サービスさせていただきます」
そういってる間も店員の笑顔は消えず、語っていた。
俺は安くなるのは大歓迎なので、素直に割引の値段にしてもらった。
俺は懐から銀板一枚を取り出して、渡そうとすると、店員が持っているベルトをカウンターの上に置いて銀板を受け取った。
すると、すぐに銀貨5枚をドコからともなくだして、俺に手渡した。
そして、俺が懐に銀貨を直し終わると、笑顔でベルトを差し出してきた。
「ベルトはご自分でいつでも調節できるようになっておりますので、ご安心を」
俺はベルトを受け取って、とりあえず、手に持って、入り口に向かった。
ドアの近くまで行くと、後ろから
「またのご来店お待ちしております」
と声が聞こえ、俺たちは道具屋から出て行った。
道具屋から出た俺は、空間魔法を使って、ポーションを仕舞おうとする。
仕舞いつつもメンバーに次はどうするのかを尋ねた。
「そうねー……リュウの買い物は終わったし、日用雑貨でも買いに行きましょうか。それに私たちも色々とみたいしね」
「俺は別にいいけど、それじゃ、どうする?」
そして、俺たちはウィンドウショッピングをしつつ、気になったお店に入って、なにかを購入したり、入るがなにも買わずに出てきたりと、各々がほしいものを買っては俺に頼んで、空間魔法を使って荷物を入れてほしいと言って、いつの間にかさまざまな物を買っていた。
さまざまな物を買うのはモチロン女性陣。
それを見ているのはアランと俺という状況だった。
しかし、俺はそんな状況を買う量に呆れつつも楽しんで居たので、大人しく女性陣の後ろを付いて行った。
そして、そんな時間も放課後から出かけたことなので、数時間もすると、お腹が空くことになり、今日はみんなで何所かで一緒に食べようという話になって、全員で晩飯を食べたのだ。
そんなこんなで夜も更けていき、時間も遅いから解散ということになり、各々家に帰っていった。
荷物は家に着いてから、連絡を入れれば、各自の任意で各自の荷物を取り出せるという風にしたので、みんなの手には特になにもなかった。
そして、俺(ルナ含む)とクリスは家に着いて別れ、俺は入浴もせず、ベットに寝そべった。
俺は疲れからか、寝そべると数分もしないうちに眠りに落ちた。